ブロッコリーを食べながら考えた。
これはきっとカリフラワーの親戚だろう。
調べてみよう、と思いながら長いこと忘れていました。
それが「生物多様性」の中に書いてありました。
キャベツ、ケール、カリフラワー、ブロッコリー……すべてアブラナ属の同一種だそうです。
キャベツやケールは葉を食べ、カリフラワーやブロッコリーは花の蕾を食べる。
たとえば変異で葉が大きくなったものを選別していく。
すると同種でもびっくりするほどの違いが生じる。
同一種といっても、遺伝子にもそれだけの多様性があるということでした。
本を離れて、考えました。
金持ちと金持ちをかけあわせたら、金持ちができるか?
もし、できるなら、選別を重ねていけば、やがてはみんなが金持ちになるのではないか。
金持ちの遺伝子なるものがあるのかないのか。
そういう研究があるのかないのか、そのうち調べてみましょう。
でも、必ず忘れます。
お金のことで心を煩わされない人が金持ちなのである。
そういう金持ちの定義もあるといいます。
お金をたくさん持っている人が必ずしも金持ちではないというわけです。
なんとなく、わたしも金持ちのような気持ちがしてきました。
ようなものを一人前、そんなもの金持ちじゃありませんよ。
お金がふんだんにあるから心を惑わされないでいられるのでしょう。
もっとも、ふんだんにあるからこそ心惑うことも多い気もします。
なくても心惑うし、あっても心惑う。
同じく惑うなら、やっぱりあったほうがいいか……
多様性もいいけれど、それぞれの違いが格差となるとまた問題。
違いは違いであって、そこに優劣の差はない。
人間だけが多様性といいながら、優劣も持ち込むから世の中おかしくなるのでしょう。