塗装について調べてみた。
だいたい知ってる事ばかりだけど。
アイロンの情報と同じところでわかり易い文章があった。
また無断転用ですけど。
塗装の質問や指定で"ポリ塗装"と"ウレタン塗装"が"="になっている方が多いんですよね、確かに"ポリウレタン"と言う塗料で塗装致しますので当らずとも遠からずではあるんですけど(笑)
一般的に"ポリ塗装=分厚くて安い"と言うイメージの物は"ポリウレタン"ではなく"ポリエステル"塗装なんですよ。
安価なギターでぶつけたりするとボロッと塗装が"欠ける"あれですね。
ところが同じポリでも"ウレタン"はかなりラッカー寄りで塗装も非常に薄い物が殆どなんです。
塗装の厚みが違うのは塗料の"硬化スピード"の違いにより塗装方法が異なるからです。
ポリエステルと言う塗料は硬化の時間が非常に短く硬質に仕上がります。
ですから一度に分厚く塗装しても硬化スピードが速いので空気に触れている表面と生地に近い中側との"硬化のタイムラグ"が無いんですね。
このタイムラグが大きいと表面が乾ききってしまう為に中側がいつまでたっても乾燥しなかったり、ピンホールや気泡等発生してしまうのです。
ですから量産品は工程の少なくて済む"ポリエステル塗装"をしているんですね。
対して"ウレタン"は硬化スピードがあまり速くないので厚塗りをしてしまいますと上記のようなトラブルが発生してしまいます。
ですから"ウレタン塗装"に関してはラッカーと同じように薄く吹き重ねて塗装を致しますので"無駄な吹き着け"が無く薄い仕上がりになっているんです。
しかも塗料自体はラッカーよりも高価なんですよ(笑)
では何故ラッカーの方が値段が高いのか?
やはりウレタンもラッカーと比べれば塗膜は硬質なので組み込み時や作業する際の扱いが楽なのと、ラッカーよりも硬化スピードが早い為にちょっとだけ塗膜は厚いんです、ですから作業工程も多少効率的ではあるんですね。
でも、ほんのちょっと厚いだけですよ、0.何㍉と言う世界でほぼ同じ程度の厚みなんです。
それこそポリエステル塗装ですと3㍉位あるのでは?これはもはや"コーティングでは?"と思ってしまう位の物がありますので其処まで行ってしまいますと明らかに"生鳴り"に違いが出てしまいますが、ウレタンでしたら出音は殆ど変わらないと考えて頂いて大丈夫なのです!
確かにポリ=ウレタンで理解している人がほとんどじゃないかな!?
でも私はラッカー党です