つれ:「さすがアカデミー賞作品、冒頭からこれは長い勝負になりそうだてぇ重厚感が伝わってきて、実際近頃の映画の中じゃかなりの長尺ものにも関わらず長さを感じさせない構成はやっぱりアカデミー賞作品だけのことはあると納得させられるねぇ
強烈な個性を持つ主人公を軸として石油ビジネスの黎明期を克明に描写されると単なるエネルギー源として以上の石油への拘りがあるようにも感じられ、もう一方の主人公的存在の宗教家との関わりはアメリカでの宗教の位置づけを象徴しているようでもあり、主人公の行動はアメリカの行動そのものじゃないかってな気にもなってくるようだよ
そう思うとアメリカさんがイラクの泥沼にはまるのは利権ばかりが原因ではなく、石油そのものへの憧憬と宗教的義務感なんてなものもあるのかもしれず、それならなおのこと容易には解決しない訳で、タイトルの響きとも合わせて流血の事態がいつまで続くのかと原油のようにドス黒い連想が噴き出しちまったよ」