パリ・パラリンピックの水泳男子50メートル自由形と100mバタフライで金メダルを獲得した栗東市出身の「木村敬一」選手が11月11日、滋賀県から「県民スポーツ大賞最高栄誉賞」を受けた。2023年に続き、2度目の受賞。木村選手は「栄誉ある賞を頂けてて光栄に思う。これを機に滋賀県内のスポーツが盛り上がるように頑張りたい」と語った。
滋賀県庁正面玄関前で県職員らが出迎え、岸本織江副知事が花束を贈った。知事室では三日月大造知事が表彰状や記念品を手渡して祝福し、「木村さんが発信するメッセージは多くの人に共感を与えてくれる。これからも時間の許す限り、滋賀県に帰ってきて頂きたい」と語りかけた。
木村敬一選手は、2021年の東京大会の100mバタフライで金メダルを獲得。今夏のパリ大会では2連覇がかかった同種目を含めて2冠を達成した。「落ち着いて本番を迎えられた。やってきたことを発揮でき、大満足の結果が出た大会だった」と振り返った。
目が見えない人がスポーツをすることの難しさを練習の中で感じてきたと言い、「人の動きを見てまねができない中、視覚障害者でもここまで行けるんだと示すことができた意義のある金メダルになった」と話した。
来年の国スポ・障スポなどに向けて滋賀県内のスポーツが盛り上がることを期待し、「少しでも多くの人が滋賀県でスポーツに親しんで沢山の仲間をつくって貰えると嬉しい」と語った。
<記事・写真: 中日新聞より>