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【滋賀・近江の先人第282回】戦後生まれの情熱歌人・河野裕子(熊本県/湖南市)

 河野 裕子(かわの ゆうこ、1946年(昭和21年)7月24日 - 2010年(平成22年)8月12日)は、熊本県上益城郡御船町に生まれ、滋賀県石部町(現湖南市)に育つ。日本の歌人。
「塔」選者。夫は歌人の永田和宏。長男永田淳、長女永田紅も歌人。


人物
熊本県上益城郡御船町に生まれ、滋賀県石部町(現湖南市)に育つ。
京都女子高等学校を経て、昭和45年(1970年)、京都女子大学文学部国文科卒業。地元日野町と旧甲西町(湖南市)の教員、昭和47年26歳で永田和弘(日本の歌人、細胞生物学者と結婚。
高校時代より作歌を始め、大学4回生(23歳)のときに角川短歌賞受賞。
宮柊二に師事。みずみずしい青春の恋愛歌を収め、新鮮な言葉で女性の心をのびやかにうたった第1歌集『森のやうに獣のやうに』でデビュー。感覚と身体性を総動員して生の実感を表現する作風で、戦後の女性短歌のトップランナーであった。
毎日新聞歌壇、NHK短歌の選者や織田作之助賞の選考委員のほか、夫永田和宏と共に「宮中歌会始」選者も務めた。

晩年は乳がんと闘病し、その境涯を多く歌に詠んだ。また、木村敏のカウンセリングを受けていた。2010年8月12日に死去。

略歴
1946年 熊本県に生まれる。
1964年 「コスモス」入会
1969年 「桜花の記憶」で第15回角川短歌賞受賞
1972年 第一歌集『森のやうに獣のやうに』刊行
1976年 歌集『ひるがほ』で第21回現代歌人協会賞受賞
1980年 歌集『桜森』で第5回現代短歌女流賞受賞
1984年 永田和宏の米留学に伴い渡米(1986年帰国)
1986年 「塔」入会
1987年 コスモス賞受賞
1997年 「耳掻き」で第33回短歌研究賞受賞
1998年 歌集『体力』で第8回河野愛子賞受賞
2001年 第19回京都府文化賞・功労賞受賞
2002年 歌集『歩く』で第6回若山牧水賞、第12回紫式部文学賞受賞
2009年 歌集『母系』で第20回斎藤茂吉短歌文学賞、第43回迢空賞受賞
2010年 歌集『葦舟』で第2回小野市詩歌文学賞受賞
2012年 歌集『蟬声』で第5回日本一行詩大賞受賞

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