びわこ学院大学短期大学部(東近江市布施町)の光川康雄教授は、今春スタートしたNHK朝の連続ドラマ小説「らんまん」のモデル、牧野富太郎博士を紹介した新著「牧野富太郎 草木を愛した博士のドラマ」を刊行した。
↑写真:滋賀報知新聞より
光川教授は、「牧野博士の業績の背景には、先輩や同級生、恩師、妻、早くに亡くなった両親に代わって養育してくれた祖母らの温かい支えがあった。本書を通じて博士のあまり知られていない側面に触れてほしい」と話している。
光川教授は以前、分担執筆した教育史の専門書で、牧野博士を担当した経験がある。今回の執筆に際しては、博士の出身地である高知県や、住まいのあった東京都練馬区などを再取材し、わかりやすく掘り下げた。
キャッチコピー「君の名前は何ですか」は、牧野博士の有名な言葉「雑草という草はない」から。「本書では雑草だけでなく、そこから視野を広げて、のちに妻となった恋人の壽衛(すえ) やさらには人間1人1人にまで拡大解釈して、それぞれの個性や人格までに光をあてた」と思いを込める。
光川教授は以前、分担執筆した教育史の専門書で、牧野博士を担当した経験がある。今回の執筆に際しては、博士の出身地である高知県や、住まいのあった東京都練馬区などを再取材し、わかりやすく掘り下げた。
キャッチコピー「君の名前は何ですか」は、牧野博士の有名な言葉「雑草という草はない」から。「本書では雑草だけでなく、そこから視野を広げて、のちに妻となった恋人の壽衛(すえ) やさらには人間1人1人にまで拡大解釈して、それぞれの個性や人格までに光をあてた」と思いを込める。
内容としては、牧野博士の生涯のほか、人生を支えた周辺の人々、そして足跡案内として生誕地の高知県佐川町の牧野公園や司牡丹酒造、邸宅跡の練馬区立牧野記念庭園などを網羅し、ガイドブックとしても楽しめる。
ちなみに牧野博士と滋賀県の関わりでは、1881年(明治14)、19歳で高知から初めて上京した際、帰路で伊吹山に立ち寄り、「イブキスミレ」を発見しており、本文でも触れている。
出版は日本能率協会マネジメントセンター(東京都)。定価は本体1550円+税。滋賀県内の書店で購入できる。
<滋賀報知新聞より>