15年ぶり2度目の夏の全国高校野球選手権大会に挑む「滋賀学園」の選手たちを応援しようと、8月7日(水)の開幕を前に応援の輪が地元の東近江市で広がっている。
7月31日は、勝運の神として知られる地元の神社「太郎坊宮」の信者で組織される崇敬会の主催で、選手らは同神社を参拝し、甲子園での必勝を祈願した。
この日は部員約70人が参列し、拝殿で必勝祈祷を行った。神職による祝詞奏上、巫女の神楽に続き、選手代表で門田侑也主将らが玉串を奉納し、選手全員で拝礼。その後、選手を応援する歌詞を盛り込んだ江州音頭の披露と、必勝祈願のミニ東近江大凧が贈られ、選手らを激励した。
崇敬会の畑重三会長は「春夏合わせて4度目の甲子園。悔いのないよう活躍してほしい」と思いを込めていた。
また、8月1日には東近江市役所で激励会が開かれた。
優勝旗と優勝盾を持った選手20人をはじめ、学校関係者が1階ロビーに姿を見せると、待ち構えていた市職員らが大きな拍手で選手らを出迎えた。
南川喜代和副市長は「東近江市で共同生活を送る君たちは東近江市の子。そのことを心に留めてがんばってほしい」と激励。その後、東近江市と同市議会互助会から激励金が手渡された。
また、びわこ学院大学附属こども園あっぷるの園児たちも応援に駆けつけ、「甲子園で野球がんばってね」と大きな声でエールを送り、一輪のひまわりが選手一人一人に贈られた。
門田主将は「滋賀大会では運を感じる場面も多くあった。運を見方にする意味でも甲子園までの残された時間でさらにチーム力を上げていきたい」と太郎坊宮に込めた願いを語った。また、「地元の応援を受けて頑張らないという実感が湧いている。応援を感じながら全力で最後まで戦い抜き、滋賀県勢初の日本一を目指したい」と決意表明した。
大会は8月7日に開幕。「滋賀学園」は開幕直後の第1試合で、佐賀県の「有田工」と対戦する。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>