琵琶湖で運航している滋賀県の学習船「うみのこ」で長年親しまれ、滋賀県内出身者は子どもの頃に必ずといっていいほど食べた「うみのこカレー」を、セブン−イレブン・ジャパンが1月26日から滋賀県内限定で販売する。
琵琶湖博物館(草津市)でうみのこの活動を紹介する常設展示が始まるのを記念した。セブン−イレブン・ジャパン社や滋賀県教育委員会の担当者は「カレーを食べながら、うみのこの思い出を振り返って」と話している。
琵琶湖博物館(草津市)でうみのこの活動を紹介する常設展示が始まるのを記念した。セブン−イレブン・ジャパン社や滋賀県教育委員会の担当者は「カレーを食べながら、うみのこの思い出を振り返って」と話している。
↑写真:うみのこカレー(中日新聞より)
滋賀県の学習船「うみのこ」は1983年に就航して以来毎年、滋賀県内の小学5年生全員が、琵琶湖について学ぶために乗っている。これまでに乗った児童は57万人。
一泊二日の乗船中の昼食は長年、カレー。新型コロナ禍で日帰りとなった本年度も「カレー」だった。
↑写真:滋賀県の学習船「うみのこ」中日新聞より
初代の船は2017年度に老朽化で引退し、現在の船は二代目。
滋賀県教育委員会は、滋賀県民が子どもの頃の旧船の思い出を振り返る機会をつくろうと、博物館に展示コーナーを設けることにした。
展示を盛り上げようと、滋賀県教育委員会はカレーの商品化を考え、滋賀県と連携協定を結んでいるセブン−イレブン・ジャパン社に提案。同社の商品部は、うみのこの給食調理を受託している琵琶湖汽船の料理長から専用のレシピを受け取り、昨夏から試作を重ねた。
子ども向けの甘みが強い試作品に、料理長は「本物はもっと本格的な大人の味」とダメだし。滋賀県内出身で子どもの頃に乗船したことのある店の従業員らが試食して、思い出の味の再現に取り組んだ。すりおろした滋賀県産ニンジンなどで野菜のうま味を出しながら、スパイスで辛みもきかせ、船内のカレーと同様に豚カツを盛り付ける徹底ぶり。
商品部の工藤克俊さんらが1月20日、滋賀県庁で三日月大造知事に商品を紹介。工藤さんは滋賀県内出身ではないが「滋賀の皆さんになじみのあるカレー。
食べて懐かしいと感じる味を目指した」と話した。小学5年当時はうみのこが就航する前だったという滋賀県内出身の三日月知事は「風味が強いが、甘みもある。カレーを食べながら、うみのこや琵琶湖に対する思いを深めてほしい」と期待した。
税別で510円。琵琶湖博物館で常設展が始まる1月26日から3週間ほど、滋賀県内のセブン−イレブン全238店で販売する。
<中日新聞より