近江鉄道(彦根市)と、近江鉄道八日市駅(東近江市)近くの本町商店街にある衣料品店「フォーティーナイナーズ」が協力し、八日市駅員の夏用の制服や、車両に飾り付けるヘッドマーク、商店街のアーケードからつるす看板を制作した。
いずれにも「デニムの聖地へ」の言葉を添え、地域の特色をアピールする。
↑写真:中日新聞より
両社は昨年末、駅員のデニムジャケット着用や、ジーパンのパッチ素材を使った一日乗車券の販売を発表。ジャケットを着た駅員は、乗客から写真撮影を要望されるなど交流が生まれ、乗車券は300枚が売れる反響があったという。
夏用の制服は近江鉄道初のポロシャツで、背面に一日乗車券と同じ絵柄をあしらった。店名にあやかり、毎月4と9の付く日と、店でのイベント開催日に着る。
ヘッドマークは直径80cmで、ボタンをイメージしたデザイン。店のブランド名や、工房名の略称を取り入れた。一日乗車券の販売が、通算490枚を達成した場合、9月中旬ごろから車両に取り付けて運行する。
乗車券は7月2日、商店街で開かれる「ガチャコンまつり」で販売し、目標達成を目指す。
商店街の出入り口二カ所にも「デニムの聖地へ」などと書かれた縦2m、横2.5mのメッシュ素材の看板を設置。駅改札口に敷いてあるマットに似たデザインで、駅と商店街の景色を連動させて誘客につなげる。
駅員の柴弘さんは「ポロシャツは、普段着ている半袖のワイシャツより風通しが良く、涼しい。八日市(東近江市)の街の一員という感じがして、今まで以上に気を引き締めて仕事をしたいと思った」と声を弾ませた。
店の広報担当の斎藤寛さんは「一日乗車券は、鉄道ファンの方にも手に取ってもらい、滋賀にデニムの聖地があると認識してもらえたらうれしい」と話した。
フォーティーナイナーズ
東近江市八日市本町14−25
<中日新聞より>