空にそびえる神々(こうごう)しい奇岩、張り付くように取り巻く建造物群が目を引く太郎坊・阿賀神社(東近江市小脇町)。
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太郎坊・阿賀神社は、「お伊勢さんへ三度、お多賀さんへ七度、太郎坊さんは月参り」と言われるほど、古くから霊山として信仰され、聖徳太子や伝教大師最澄、源義経が参拝したと伝わる。
祭神は、天照大神(あまてらすおおみのかみ)の第1皇子「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊」(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)で、勝運の神として知られる。
近年は、有名スポーツ選手や人気アイドルグループの必勝・成功祈願、人気テレビ番組の紹介で反響を呼び、国の登録有形文化財指定などで参拝客が増加している。一方、門前地域では、名物づくりなどの新しい芽が出てきた。
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そんな中、
「多くの人に愛される太郎坊さんのお菓子を作りたい」と3年前に一念発起したのは、近くで和洋菓子の製造販売を営む「井上製菓」の次期4代目、井上文子(あやこ)さん(27)は、1933年に創業した初代・豊吉さんの太郎坊宮土産の「開運糖」を調べるうちに、創業100年目への伝統を継ぐ気持ちが定まった。
新商品名の「吾勝餅(あかつもち)」は、祭神から2文字を貰い、「吾勝餅(あかつもち)」。東近江産の羽二重糯(はぶたえもち)と赤米で、勝運の神饌(しんせん)らしく赤く炊き上げ、自家製の粒あんを包んだ。表面には玄米粉をまぶして、素朴さの中にも風味豊かな和菓子に仕上げた。
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井上さんは「地域の人が吾勝餅を食べることで、太郎坊さんをはじめ地域の歴史、文化に関心を持つきっかけになれば嬉しい」と目を輝かせた。
太郎坊・阿賀神社の奥田素之宮司は、近年の盛り上がりに「お参りの仕方は様々。観光を入り口にして、信仰への理解を深めて貰えれば。また、氏子と行政、観光協会、地域の商いと連携して、周辺の賑わいとご利益が相乗効果で広がって欲しい」と期待している。
<以上、滋賀報知新聞より>
5月4日(土)午前、久しぶりに井上製菓を訪れた。新商品の「吾勝餅(あかつもち)」を見るためである。3個300円だったが1パック買った。ついでに柏餅も。
吾勝餅の中味は粒あんで緑茶にマッチしそうだ。
”井上製菓”は、八日市南高校とコラボするなど新しい試み、商品開発を続けている。万葉集ゆかりの地として有名な蒲生野に1933年より店を構える菓匠いのうえ。和菓子から洋菓子まで幅広く約100種類にも及ぶ。
店舗は大きくはないが商品は既に定評があり、滋賀を代表する近江八幡の”たねや/クラブハリエ”や大津の”叶 匠壽庵”、彦根の”いと重菓舗”のようなユニークな東近江市の名菓に将来は育って欲しいと期待している。
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■あかね
八日市南高校との産学共同で企画製造を手がけた「あかね」。
額田王と大海人皇子の愛の贈答歌のモチーフとされる紫草は現在では絶滅危惧種に指定され幻の万葉草と言われる。その万葉ロマン薫る紫草を和菓子に活かし、地元産の羽二重餅を使用した求肥餅でなめらかな優しい口あたりの餡を包み込み氷餅をまぶした上品な和菓子だ。蒸気熱のみを利用し、シンプルが故にごまかしのきかない素材は匠の技により本来のもち味が最大限に活かされた逸品である。口のなかに広がる優しい甘味と上質な羽二重餅の柔らかな食感は職人の真心が伝わる極上の味わいという。
八日市南高校との産学共同で企画製造を手がけた「あかね」。
額田王と大海人皇子の愛の贈答歌のモチーフとされる紫草は現在では絶滅危惧種に指定され幻の万葉草と言われる。その万葉ロマン薫る紫草を和菓子に活かし、地元産の羽二重餅を使用した求肥餅でなめらかな優しい口あたりの餡を包み込み氷餅をまぶした上品な和菓子だ。蒸気熱のみを利用し、シンプルが故にごまかしのきかない素材は匠の技により本来のもち味が最大限に活かされた逸品である。口のなかに広がる優しい甘味と上質な羽二重餅の柔らかな食感は職人の真心が伝わる極上の味わいという。
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■太郎坊最中
東近江八景の中の一つである太郎坊宮に因んだ「太郎坊最中」は餅入りつぶ餡の最中で、太郎坊さんの通称で親しまれた勝運の神様として崇められる太郎坊宮「阿賀神社」の参拝客の土産物として人気の商品だそうだ。