(内容)
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。
一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。
リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。
日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。
最も好きな作家で完全制覇を目指している池井戸作品。
読んだ作品はもう既に20冊を超えて、着々と完全制覇に近づきつつある。
本作品も勧善懲悪の金融ミステリーということで、池井戸潤らしい感じに仕上がってる。
少し残念だったのは主人公が真の正義漢じゃなかったことと、どんでん返し的な展開がなかったこと。
それでも、ぐいぐいと引き込まれる感じで読むことが出来て、めちゃくちゃ面白かった。
満点にはやや届かないが、満足の行く作品やった。

★★★★☆
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。
一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。
リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。
日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。
最も好きな作家で完全制覇を目指している池井戸作品。
読んだ作品はもう既に20冊を超えて、着々と完全制覇に近づきつつある。
本作品も勧善懲悪の金融ミステリーということで、池井戸潤らしい感じに仕上がってる。
少し残念だったのは主人公が真の正義漢じゃなかったことと、どんでん返し的な展開がなかったこと。
それでも、ぐいぐいと引き込まれる感じで読むことが出来て、めちゃくちゃ面白かった。
満点にはやや届かないが、満足の行く作品やった。

★★★★☆