椎茸様 様
2022-10-05 | 花
台風14号が過ぎて 下の道路が不通となり、 来店客は1日数人で それも地元の方だけだったり…
それでも、頭を下げて入れる程度にシャッターを開けていました。旅館なら休業中にして来訪を断れるでしょうが うちはそうはいきません。
遠回りでも 椎茸を求めに来られる方、それも遠方からみえて閉めていたら最悪です。地元の高齢者がパンやカップ麺を求めに来ます。郵便車や宅配の車は遠回りで 休まず来ています。
そんな時 宮崎のお得意様から 7キロの注文。それも100gづつの包装です。
なんのことはありません。ちゃちゃちゃと作ります。はい いっちょう出来上がりって感じです。38年やってますから 100gを計るのに あまり誤差がでません。100gを 一発で計ることも。
テレビで「つぶれない店の理由』などという番組がありますが 当店がつぶれない理由は椎茸の店頭販売と全国発送です。
原木産椎茸の春と秋の入手と その保存法、そして主人の丁寧な選別のおかげです。一年中かかりきりです。
しかし 問題が生じています。自然環境の変化、そして生産者の高齢化による廃業が続いています。久住のWさんとは父の時代からの お付き合いですが、昨年から ほだ木の駒打ちを止めました。子供さんは跡を継がないそうです。
反して『菌床栽培』の椎茸が増えています。
菌床栽培が悪いというわけではありません。作る側にしてみれば一年中、倉庫やビニールハウスの中で 安定供給が出来ます。しかし自然の中で育てられる原木産に味や風味が勝るはずがありません。
両親の時代から約70年間 自然の中で育つ美味しい『原木産椎茸』にこだわって販売してきました。いまさら変えるつもりはありません。
さて 当店の行く末はどうなるでしょうか・・・
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