6月22日(土)
昨日は「夏至」陽が昇るのが早く、朝起きが極端に早くなっているこの頃です。
一か月ほど前になりますが5月21日、気仙沼市様に会派で「政務活動調査」にお伺いしてきました。
今回の行政視察のテーマは「防災教育の取組み及び防災訓練」についてです。
2011年3月11日に発生した未曽有の災害をもたらした東日本大震災から13年。
今年の元旦にもありましたが、東日本大震災のあとも全国各地で大地震や豪雨災害が発生している中、有事の際の備えが益々重要と感じます。
気仙沼市様の大震災からの復興の歩みを、また災害発生時に対し、市民の命と財産を守るために被害を最小化するための防災の取組みをどのようにされているのか勉強させて頂きたくお伺いさせていただいた次第です。
気仙沼市教育委員会学校教育課、気仙沼市・宮城教育大学連携センター、そして総務部危機管理課から説明を受け、その後質疑応答を行いました。
今回の調査で、改めて東日本大震災が未曽有の惨事であったことを再認識させられたのですが、大震災を悲観するだけではなく、このことを教訓として参事を二度と繰り返さないために災害発生時に対し、市民の命と財産を守るために被害を最小化するための防災訓練や取組みを全市民で行っているのが感じられました。
特に担い手となる子どもたちに対し、社会全体(学校・大学等の専門機関、産業団体、行政、NPO等の関係機関・団体、地域)で【ESD(持続可能な開発のための教育)】を実践し、防災教育に結び付けているのが印象的でありました。それらを実行するために教職員自らが「防災学習シート」を考案するなど、またESDメンバーを通じて「自助」、「共助」、「公助」のほかに、「N(ネットワーク支援)助」を防災教育に付け加えるなど「命を大事にする気持ち」、「判断する能力」を身につけられるよう取り組み、育成されているのが確信できた次第です。
対応していただいた方に感謝申し上げます。
午後からは「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」に伺い、自身が大津波に巻き込まれ、庁舎から約4㎞離れた戸倉中学校付近の陸地に漂着し、3時間後地元民に救助された経験を持つ及川館長と、そして自身が「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」の前身である向洋高校で学んだ卒業生の熊谷副館長から説明を受けました。
ありがとうございました。
その後、「気仙沼市復興祈念公園」に移動し献花を行いました。
改めて、尊い命を突然奪われた故人、御遺族に哀悼の意を表すとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げますともに、一日も早い復興をご祈念申し上げます。