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一般質問草稿

2012-03-08 08:04:00 | 北秋田市議会
【3月8日(木)】

只今、3月定例議会の最中で、本日から【常任委員会】が始まります。

健康福祉常任委員会に付託された案件は15案件(議案14件、陳情1件)です。

きちんと精査していきたいと思います。


さて、今回私は『一般質問』を行いましたが、新聞報道ではなかなか詳細まで記載されることはありませんので、「一般質問」の草稿をこのブログに掲載したいと思います。

時間のある方は是非読んでください。

以下からが私の一般質問です。


①「まちづくり行政」についてお聞きします。

イ)「北秋中央病院跡地」の購入については、先般の12月定例会で可決されましたが、財産の取得に関しては多数の議員が登壇し活発な議論がかわされました。当局はこのことを重く受け止め、今後は有効な利用目的を適切な手順を踏まえ、スピーディに市民の方々に示せるよう努めていかなければなりません。

しかしながら、恒久的な目的には慎重かつ、綿密な計画が必要と考えます。間違った方向性を示すことになれば、それこそ将来の北秋田市にとって「重荷」になりかねないからです。当局が北秋田市全体を見据え、総合的な都市計画のもとで跡地を有効活用することを強く望みたいと思います。

また、それまでの期間を空白にするのではなく早急に利活用を計るべき、と考えます。「中心市街地」の衰退は北秋田市全体の衰退を意味します。中心が元気にならなければ市全体の交流が図られなくなるでしょうし、交通手段としての「秋田内陸縦貫鉄道」の利用客も少なくなると思います。また、観光客や北秋田市を訪れる人々に利用される宿泊施設や飲食といったサービス業も活気を取り戻すことが困難になると思います。

中には「中心市街地はすでに郊外に移っている」と言われる方もいますが、決してそうではありません。商業施設や車の往来が多いところは「商業振興地域」であって、中心市街地ではありません。「中心市街地」の真の意味合いとは、多くの人が住み、商業店舗や、集う場所があり、また役所などの公共公益施設があり、老若男女問わず「暮らしやすさ(アメニティ)」を保てる場所を示します。よって、「まちなか再生計画」を念頭に置いて、中心部にある病院跡地を一刻も早くフルに活用し、元気を取り戻すべき、と考えます。

そこで跡地の「恒久的な目的」が決定するまでの利活用提案を行いたいと思います。まず一つ目として、多目的広場の一部に、【(仮称)北秋田市民ふれあい産直センター】となるものを設置してはいかがでしょうか。

北秋田市が誕生して間もなく満7年になろうとしています。しかしながら今だ旧四町の交流がいまだ上手く図られていないように感じているのは私だけでしょうか?そのような打開策の意味合いを含め、跡地の一角に北秋田市全域で採れた、安全で安心な野菜、山菜、果物、また加工品、特産物などを持ち寄り、販売できる場所があって北秋田市の各地区の人々が集うことが出来たら良いのではと考えるのです。

農産物の地産地消にもなりますし、そのことによって多少なりでも農家や従事者の所得の向上に繋がると考えます。また北鷹高校のスペースを設け、学校で生産した農産物を「チャレンジショップ」として販売し、ビジネスに興味を持ってもらい、企業家としての育成に繋がれば良いと思います。
中心部では現在、スーパーが撤退した後、生鮮食品を扱う店が少なくなりましたので、地域住民、特に車で移動できない高齢者の方々の購入意欲は高いと感じますし、また特産物、お土産品などに関してはビジネス、観光で北秋田市に訪れた方も立ち寄って購入していただけるのではないかと思います。

また、東京板橋区にあるハッピーロード大山商店街の『とれたて村』のアンテナショップと提携し、売れ筋などのデーターを共有することにより、新たな「特産品開発」に一役担うことが出来るのではないでしょうか。

最初の施設は立派でなくとも、再生利用が可能な仮設的な建築物でも充分だと思います。リスクを少なくする意味で、結果を見ながら段階を踏んで整備しても良いと思います。市長の考えをお聞かせください。


ロ)イベント広場の活用方法を定期的なものにこだわることなく、官民問わず多様に図るべき。と考えるが市長の考えは。

病院跡地は『当面はイベント広場としての利活用を考えている』とのことでしたので、継続的に行われている「もちっこ市」や「軽トラ市」、「フリーマーケット」、また北鷹高校の「綱引き大会」、そして中岱橋開通に伴う交通量の増大により懸念されている「市日」の移転などを計画していると思いますが、この他にも官民問わず、いろいろなイベントや展示などにも利用してもらい、稼働率を上げ多様に使用するべきものと考えます。そこで私から市長に提案があります。二つ目として、広い平坦な広場だからこそ出来る集客イベントがあります。あの跡地に【大サーカス団】を誘致してはいかがでしょうか。

私が小さい頃、よく鷹巣の中心地に「サーカス」や「見世物小屋」が来たものです。阿仁、森吉、合川からもたくさんの人が内陸線を使い、訪れ賑やかでした。現在、北秋田市の人口は約3万7千人ですが、隣の大館市と能代市を合わせますと圏域に約18万人の人が住んでいます。圏域の位置の中心にあたる「北秋田市」へ、そして、その中心地となる「病院跡地」に【サーカス団】を呼んでください。また鹿角、弘前、秋田市までもエリアに入れますと約60万人の圏域になります。きっとこの圏域の中心地に来てくれるはずです。県外からも多数訪れるでしょう。北秋田市そして圏域の子供に笑顔を、そして夢を与えてください。また、間もなく1年が経過しようとしている「東日本大震災」で被災された子供たちも招待し、笑顔を取り戻してもらうのも良いかと思います。いかがでしょうか。

【木下大サーカス】という団体があります。調べてみますと同じ会場での興行期間は自前のテントを張って、約2ヵ月から3ヶ月のロングラン。期間中は約20万人から30万人の方が訪れるそうです。先月28日まで行われていました「姫路公演」の主催は読売新聞社グループ。後援に兵庫県・姫路市・加古川市などの自治体及び教育委員会・社会福祉協議会・婦人会などが名を連ねています。今月10日から始まります「大阪花博公演」も主催は読売新聞社グループで、後援は大阪府や大阪市などの各自治体や教育委員会のほか、商工会議所・商店街連合会の名があがっております。

【木下大サーカス】に限らず、地域経済活性化および子供達に夢を与える為に自前でテントを張る【サーカス団】やそれらに類似するイベントを広場に誘致する考えについて、市長はどう思われるのか見解をお聞かせ願います。


ハ)次に恒久的な使用目的が成功する為にも「ひと育て」の取り組みを。

 先般「北秋田市中心市街地活性化検討委員会」が5回の会議を終え、報告書を提出されました。内容を伺いますと、現状の問題点の把握や今後の環境整備の為の要望など、要点を捉えた報告書であったと思います。関係各位に敬意を表したいと思います。

 さて、今後はいかようにしてプロセスを進めていくかだと思います。昨年度の「中央病院跡地検討委員会」、そして今回の「北秋田市中心市街地活性化検討委員会」は、いずれもある意味では市民参加型であったと言えるでしょう。しかし、どちらの検討委員会も少数の限られた人たちでありました。
「コミュニティアーキテクト」という言葉がありますが、これはスウェーデンの建築家「ラルフ・アースキン」が1940年代に小産業都市の再生プロジェクトの際に用いた言葉で、「市民のために対話をしながらまちを創っていく」という手法で、現在日本語では「まち育て」と言われ多く活用されています。そして今ではこれが発展し、「まちを育てる為には人を育てる」といった、「ひと育て」を行うことが「まち形成」の重要なポイントだと唱える方も多くなってきました。全国各地でこのような動きが高まってきています。

跡地にどのような恒久的なものが出来るか判りませんが、人を育てることによって新たなエリアの共感・利用度が高くなり、活性化を促すことができるのです。北秋田市でもご年配の方から若者まで幅広く、今まで以上に「まち」に対し関心を持つための動きが見えてきました。先般、商店街の若者有志主催で中心市街地の「まち歩き」を行っていましたが、これは良い手法だと思います。行政から誘導するのではなく、フォローをして「ひと育て」の手助けを行いながら、今後はその集約したしたものを、技術や制度、知識、法規など多くの分野で精通した専門家の意見を交えながら形成していくべきではないかと思いますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。


②観光振興についてお聞きします。

秋田内陸縦貫鉄道が「待ったなし」の状況で残り1年となりました。酒井新社長を迎え、あらゆる施策を打ち出し努力していると思いますし、また近頃はキャンペーンやロケ地などで「内陸線」がクローズアップされることも多くなり喜ばしい限りです。
先般、人気グループAKB48のチームAの『岩佐美咲』さんがグループの中で、初めての演歌歌手としてソロデビューをし、シングル『無人駅』をリリースしました。このプロモーションビデオが内陸線の車輌や駅舎で撮影したのが話題になっています。

2月1日に販売開始、オリコンチャートの調査ではデビュー曲「無人駅」がオリコンデイリー1位で、演歌史上最年少のTOP10を果たしました。約1ヶ月間で約4万枚売れ、動画配信「ユーチューブ」での『無人駅』の再生回数は約17万回、多くの方が内陸線の車輌や駅舎を観たことになります。
これから、ますます認知度が高まることを期待したいと思います。『岩佐美咲』さんは話題性もありますので、活躍次第では紅白に出場できるかもしれません。『無人駅』がヒットし、『秋田内陸縦貫鉄道』が話題になることを願いながら出来る限り応援していきたいと思います。さて本題に入ります。

イ)観光客が多く訪れる「阿仁合駅」の整備を図るべき、と考えますが市長の考えをお聞かせ下さい。

営業の努力が実り、多くの観光客が阿仁地区に訪れています。特に台湾をはじめ外国人観光客が多く見受けられます。外国人の方が1万人近く訪れているそうですが、おおむね角館や田沢湖を廻り、松葉駅で内陸線に乗り阿仁合駅まで来て、バスに乗り換えて阿仁スキー場などを巡り、男鹿や十和田湖方面に向かうようです。

北秋田市に滞在されないのは今後の課題ではありますが、現在外国人観光客が北秋田市の拠点として訪れている『有人駅』の阿仁合駅が観光客にとって不評のようです。団体で来た場合には、トイレの数が少なく待ち時間が長い。おみやげを買うにも売店が小さく種類が少ない。休憩する場所が無いなどと言った意見です。

せっかくの大事な観光客が阿仁合駅に降り立っても、北秋田のお土産品などの特産物や特徴に触れることなく他の地域に向かってしまうのは残念でなりません。市長が自ら「トップセールス」を行い、力を入れられた外国人観光客誘致であります。整備は『秋田内陸縦貫鉄道』の会社自体が考えることかもしれませんが、行政側として環境を整えることに対しどう思っているのかお聞かせ下さい。

以上が私の一般質問の内容です。


それに対し、市長の答弁は以下の通りです。(北秋田市ホームページより抜粋)

1.まちづくり行政について
 (1)中央病院跡地利活用について
  ①恒久的な使用目的が決定するまでの間、早急利活用の一環として「(仮称)北秋田市民ふれあい直産センター」の設置を

  当面の跡地利用の一つの方法と考えますが、規模、構成員等の課題や運営主体、さらには行政主導の善し悪しなど、様々な視点からの検討が必要。ご提案については、市からも声かけはしますが、地元生産者や農業関係者、それに商工会等から、運営主体も含めた具体的な計画の提案や協力要請があれば、支援方法など、積極的に相談にのりたい。


  ②イベント広場の活用方法を定期的なものにこだわることなく、官民問わず多様に図るべきと考えるが市長の考えは

 この地域に合った、そして、市民の皆様が楽しめるようなものがないか探ってみたいと思っている。この中央病院跡地の利用については、将来的な計画もそうですが、当面の活用についても、皆様からご意見やご提案をいただきながら進めていきたい。


  ③「まち育て」のために「ひと育て」の取り組みを

 当市においては、有志による「キラキラフェスティバル」の開催をはじめ、若者を中心としたコミュニティーが作られてきているなど、まちづくりの機運が芽生えてきている。そういったことを大切にしていくことが、「まち育て」のための「ひと育て」につながっていくものと考えていますし、そういうきっかけを作っていくために講演会を開催することも一つの方策と考えている。


2.観光振興について 
 (1)秋田内陸縦貫鉄道と観光振興の連携について

  ①外国人観光客が多く訪れている阿仁合駅の整備を図るべきと考えるが市長の考えは

 遠くから訪れていただいた大事なお客さまが些細なことで不快感を持たないよう、そして、もう一度訪れてみたいと思えるような地域、駅施設となるよう会社に働き掛けることはもちろんのこと、その周辺施設の活用も含め、建物所有者や関係機関及び団体と協議していきたい。

この後、『再質問』、『再々質問』のやりとりが行われたのだが、その分は後に、北秋田市ホームページの議会の『会議検索システム』に掲載されますので、そちらでご覧下さい。

それでは今日も頑張ってまいります。



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