あめつちの便り「土の音」🎵
【こきりこ節】現れた幻の記録
請われてDVD収録した曲目の1つである【こきりこ節】は、古来踊り共に愛唱されて来た富山県の伝統民謡(古謡)です。
能登中島町(七尾市)の国民宿舎「小牧台」や 金石温泉(金沢市 金石港近く)などの露天風呂で奏すると、
「どこから聞こえるがかと探したちゃ~❣️これ聴くと血が騒いでノオ😄」(富山弁)と、富山県人が飛んで来るのに驚き👀
長年父の里でもある富山県は民謡の宝庫。
富山県内で長年オカリナの講師をしつつ、小学校時代から民謡と踊りが染み付いている富山ネイティブの「音」へのこだわりを強く感じていました。
筆者自身も、南砺市平村(旧)の祭りに赴いた時は、【ささら踊り】(男踊り)の輪に混じり【ささら】をお借りして(親切に持たせてくれた)踊りを覚えたもの。
女踊りの綺麗な輪を観ながら好きな女を射止める男もいたかもしれない😅
かつてレコーディングし制作されたDVDは関係者だけのものとして配布され、すでに記憶の外でした。が、YouTubeに突然現れたのに仰天⁉️
当時の関係スタッフが、埋もれる映像をクラウドに残そうとしたようで、ネット時代の急激な情報の広がりは意識の範疇を遥かに越えます。
☆【こきりこ節】富山県古謡(土の音で)
:https://youtu.be/syVfZKYVi9k
【こきりこ節・筑子節】歌詞
筑子の竹は七寸五分じゃ
長いは袖のかなかい(※)じゃ
窓のサンサはデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン
向いの山をかづこ(※2)とすれば
荷縄が切れてかづかれん
窓のサンサはデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン
(※)「袖(そで)のかなかい」とは「袖のじゃまになる」という意味で、踊りに関する思い。
(※2)向いの山をかつぐという大胆な発想とともに、五箇山の自然の雄大さを表しています。
《参考》【こきりこ節・筑子節】は、富山県の五箇山地方に伝わる、全国的に有名な古代民謡(古謡)。
1953年、無形文化財」に選定。日本の民謡の中でもっとも古い民謡とされ、五穀豊穣を祈り祝う大らかで素朴な民謡です。
ところが電源開発(ダム工事)で、外界と隔絶されていたこの地は忘れさられる危機が‼️
危うく縁あって五箇山から全国郷土芸能大会に出場。さらに文部省(当時)が1969年に中学校の音楽教材として指定し全国に拡がりました。
追って1973年NHK『みんなのうた』で「コキリコの歌」と題して放送。翌々年、イギリスのエリザベス2世来日時、宮中晩餐会で「こきりこ節」が流され国際的に知られるきっかけに。
◼️【こきりこ祭り】
毎年9月25・26日の2日間にわたり、南砺市(旧 平村)上梨(かみなし)の白山宮(国の重要文化財)の秋季祭礼にともなって行われる。
【こきりこ】(筑子・小切り子)は、七寸五分(約23cm)に切ったすす竹2本を指で回し打ち鳴らす楽器。歌詞の中にも「こきりこの竹は七寸五分じゃ 長いは袖のかなかい(引っ掛かるの意)じゃ」とあり、これ以上長いと、着物の袖に引っ掛り邪魔になるためこの長さになった。
【ささら踊り】(男踊り)に使う【びんざさら(板ざさら)】は、短冊状にした薄い木の板108枚を紐で繋いだもの。
両端の持ち手をつかみ、手首のスナップを利かせて板がぶつかり合うようにして音をだす。百八つの煩悩を振り払うため板は108枚となっている。
大きく勇壮に踊るもっとも良く知られた男踊りで、衣装は頭に山鳥の羽をつけた綾藺笠(あやいがさ)を被り、直垂(ひたたれ)姿。
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