1カ月に一度、1本吸う煙草、マイルドセブン8
昨日、11月17日は姉の命日、お墓の前で、姉の好きなコーヒーを置いて、煙草に火をつけ姉にあげる。私も1本、火を付けながら「なあ、姉ちゃん」と、返事のない一方通行の話しに涙する。9年前の11月15日、私は出版記念パーティーを開いた。拙い本のパーティーに沢山の方々が集まって下さった時、長唄「越後獅子」をお師匠さん方と一緒に姉と並んで唄った。12月に姉は念願の舞踊岩井流の名取りになって、日本橋「文楽劇場」で「菖蒲浴衣」を舞った。そして12月末に会社定年退職した。「姉ちゃん、早めに、年金もらおう、それと、あんた(私)の仕事を手伝って生活する。そして日本舞踊を楽しむわ、長いこと働いたご褒美や」と言いながら癌が見つかり、翌年2月に手術をして11月17日に死んだ。孫の顔も見ないまま。
9才違いの私は、姉の年齢になった。来年、私は姉が癌で苦しんだ年齢になる。来年の私はどうなる?