リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

損得色々

2007-10-13 17:23:20 | Weblog
ネズミ講、マルチではないけれど、誰しも高いと解っていても付き合いで仕方なく買ったり、それこそお水の世界では、良くある事だよね。
母は着物仕立ての仕事をしていたこともあり、私の着る着物は全て縫って、趣味のパチンコ代にしていた。母は展示会大好き!何時も私に付いてきて、何だかんだと案内の人と話をするのを好んだ。
そんな時、呉服の仕事をしている新しい客が出来た。
2.3度、店に来てヘネシーをおろしてくれたかと思うと早速、展示会の案内状を持ってくる。付き合いかと思い、母と行く。好きなのが無くどうしようかと思ったが、ずっと、ついて回ってくるので仕方なく、1枚買った。確か、63万円くらいだったと思う。
少しの手付けを払い帰った。
母は、あんまり気に入らなかったみたいで、直ぐに母の友達がやっている展示会に行こうと私を誘う。何万点、いや、何十万点あるような大きな展示会で、私は疲れ、へたへたと座ってしまった。座ったその前も反物が重ねて置いてあった。私は何となく、めくると、あれ、見たことのある反物やと出してみた。何と、その前、客の展示会で買った反物があるではないか。あの時、これは1点もので京呉服の偉い先生の作品と言っていた。
それが、この展示会では無造作に下の方に置かれていた。それも19万8千円。
私はビックリ!
「良くある話しですね、でもそんなに違うなんて、ひどいな」とその展示会主催の人の話。
早速、電話して断った。「ゆのし」もしているし困ると言ったが、19万8千円だったら買うけど、そんな値段で買われへん、その代わり手付け金、返していらんわ、ゆのし代にしてと言った。
知らずに買っていたら、新地の中を63万円の着物来てまんねんと偉そうに歩いていただろうと思うと恥ずかしくなった。
「やっぱし、あの着物気に入らんかったわ」とは母の勝手な話し。
あんなに沢山の反物の中から、出てくるんだから、悪いこと出来へんなあと、つくづく思った。これまた損しないで済んで良かった。
でも、損したこともいっぱいあるよね。