リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

暑いさなか

2009-08-18 21:32:43 | Weblog

残暑厳しき折柄、リリオーは自転車に乗って大阪城の坂を登っていく。
「ああ、暑う」と汗をかきながら。
もう良いとほったらかしにされているとか机の引き出しに忘れられている通帳が全国にどれだけあるか、その金額はと言うと途方もないくらいだろう。
それではいけない、昨日、出てきた通帳も日の目を見せてあげようとリリオーは思った。でも、調べてみるとその名前の信用組合はない。合併を繰り返したのかな?良く解らないが、名前も場所も変わって大阪支店として存在していた。
行こう!何十年も忘れられていた通帳なので、今更慌てることはない、涼しい秋になってから行けば良いと思うのに、思い立ったがやるときと決意し(そんな大袈裟なことでもないけど・・・)リリオーは、ひたすら走る。あ・あ・しんど!
窓口で「カクカクシカジカ」話す。
「少し、お時間下さい、お調べ致します」
「どのくらい?」
「10分くらいでしょうか」
「お願いします」
「申し訳ございません、あまりにも古く、データーに出てきません、それに、通帳には金額がでておりますが、もしかしてお支払いが済んでいるかも解りませんし、もう少し、時間を下さい調べさせて頂きます、お電話させて頂きます」
「お願いします」
そりゃそうだろうね、27,8年も前の通帳だもの、もう結構ですよと言いたかったが、お願いと言い外に出た。でも、引き出すことはないよね、その頃はまだ、キャッシュカードが無い時代だもの、きっと残っているはずだが?まあ、良いわ、こんなことも調べないといけないなんてかわいそうでもあるからと色々思いながら自転車を走らせる。何故、電車で行かなかったの?って?乗車駅まで自転車で行き地下鉄も乗り継がないといけないから時間が掛かるの、自転車の方が便利で早いのよね。それに
帰りは坂道なのでスイスイ走って帰れた。が、しんどかった。帰るなりアイスキャンデーをガリガリよ。
夕方、電話が掛かってきた。
「ございました、計算もさせて頂きました、もう一度お越し頂けますでしょうか」
「よっしゃ、行ったろうやないか、待っててや」
改めて行くことにする。
オンライン化もされず、もちろんキャッシュコーナーも無い、証明書がなくても判ひとつで通帳も作ることが出来た時代の通帳、そんな時代の事も解るんだね。凄い!偉い!金融機関も大変だね、こんなへんてこな、叔母さんがいて、ごめんね。