リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

54年

2009-11-12 22:24:11 | Weblog

今日のテレビ、「和風総本家」見た?
東京銀座の焼鳥屋で54年働いて引退するという。69才。まあ、年齢は良いんだ、それより54年同じ店で働いたと言うことに敬意を表す。15才で地方から出てきて下働きから始まり、毎日、米を9升、皿を何百枚洗う毎日で修行は厳しいものだったらしい。解るよね、昔は厳しかったと思う。15才の少年が辛抱するのは大変なこと、大抵の人は辞めて転職するだろう。そして辛抱できたとしても腕を上げると自分の店を持ちたくなるだろう。いや、持つだろう。だが、それもしないで、ずっと同じ店で・・・頭がさがる。又、その位、腕があれば鼻が高くなり、客を客と思わなかったり俺の串はこうなんだと講釈を言ったり、黙って出した物を食べろと言う職人もいるだろう。現にリリオーはそう言う職人をたくさん見てきた。でも、今日の人は全く違う。お客様に接する態度は素晴らしい。そして自ら早く出て仕込みもする。テレビに向かって拍手をしたね。
リリオーの時代は中学を出て集団就職で都会に出てくる少年少女が多かった。工場で働く者、商店で働く者色々だった。勿論、その中で同じ会社で定年まで働いた人たちも多いと思うが、今日の54年の職人さん・・・何度も言うが偉い!
お水の世界にも同じ店で何十年働いた人を知っている。最後の方は店を任されママとして勤められたが、ずっとひとりの大ママに付いていかれた。その人も凄いと思ったし大好きな人だった。
又、長く働ける環境を作っている店側も偉いね。新地の店もそうだった。大ママが人間味のある素敵で付いていきたいと思わせる人だった。
お互いだね。
リリオーは根気も人間味もなしで・・・・