リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

読書の秋

2009-11-20 22:42:50 | Weblog

「水鳥の関」上下本を読んだ。
江戸後期、東海道新居宿の本陣に産まれた女性お美也の波瀾万丈の生涯が書かれている。嫁ぎ先の夫に先立たれ子供を置いて出、もう一度戻った時に、夫の弟と関係して子供を産むが結婚は出来ず、遠縁に当たる幼なじみにも好かれ助けられ、最後は若い国学者と結ばれ子供を産む。本陣を守るため働き恋をし愛される女・・・波瀾万丈と言うけれど江戸時代に生きる女としては羨ましく幸せではないかと思いながら読んだ。
昭和の時代を生き抜いてきたリリオーは、こんなに激しくたくさん恋をしなかったと思うよ。子供もいないしね。
平岩弓枝さんの本は綺麗な文章で展開が豊か、時代考証も解りやすく読みやすい。スラスラとページをめくっていく事が出来る。
「御宿かわせみ」も何冊か読んでいる。
これだけの事件を良く考えられると感心させられるよね。勉強になることもいっぱい。たとえば18巻の中にある「秘曲」能宗家に絡む事件だが、能の世界に生きる者は全てがシテ方の能楽師に従属せねばならなくワキをつとめる家の者も囃子方も狂言も、シテ方の絶対的権力の下で各々の流儀を支えている・・・とある。知らなかった。本は色々教えてくれるね。
何時も文庫本を持っているお客様がいらっした。何処で読むのか?
思っていたが解った。電車の中じゃないか、リリオーも電車に乗って読むのが好きになり何時も持って歩くようになった。電車に乗る?店をしているときは車社会だったがやめてから電車社会になったから時間が有効に使えるようになった。定年になったお陰、定年バンザイだ!