病院に入る通路に、みんなを癒してくれる狸さんがいる。
冬なのに夏の帽子が被さっていてリリオーは毛糸の帽子を持って行ったが誰かさんがちゃんと格好良い毛糸の帽子を被せてくれていたこと書いた。
でも、もう春だ!春の帽子がいる!持って行かなければ・・・忘れん坊のリリオーはすっかり忘れてしまった。
入っていくと、やはり毛糸の帽子だった。まあまだ寒い日があるから、毛糸の帽子でもエエかな?
「あれ?夏の帽子が紐をつけてもらって肩にかかっている。確か?前に来たときリリオーは地面に置いたが」
そうか風が吹いて飛んで行かないように誰かさんが紐を持ってきてくくってくれたんだ。
ありがとう!みんな狸さんの事、気にしてくれているんだね。
患者さんも見舞客も医者も看護師もお掃除の人も院内に入っていくみんなを守ってくれている狸さん。みんな好きなんだよね。可愛いだろう。