リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

みんな好き好きだよ~ん

2014-11-03 15:50:51 | Weblog

・・・ご飯に味噌汁をざぶざぶとかきこんだ・・・
1960年に発行された小説「砂の器」から。
「砂の器」の舞台となった木次線に乗り亀嵩駅を通りながら松本清張氏の「砂の器」
の本を読むと言う夢をこの前実現した。
その中で上の文章が出てきて昔が・・・又、古い話が出てきたよ。
リリオーが小学生だった頃、友達の家でご馳走になった時、友がパッとみそ汁をご飯
にかけてサラサラと食べだした。そしてお母さんも。
ええ?そんな食べ方もあるの?美味しそう。
早速と次の日に、家でリリオーはみそ汁をかけて食べだした。
「何してるのん、そんな食べ方したらアカン」
母のカミナリが頭の上から飛んできてビックリ。
「A子ちゃんが・・・」
「アカンもんはアカン」
有無を言わさず怒られたままに終わった。何で?
答えは聞かずともすぐに分かった。
母と二人、火鉢に当たりお餅をプッーとしていた時だ。
「昔、お父ちゃんとこうして火鉢にあたっていた時なあ、お母ちゃんはもの凄く泣いてな」
ちょっとやそっとで涙は流さない気丈な母が何で?
「広島から出てきて丁稚奉公時代の話を聞いて泣いた・何回聞いてもかわいそう過ぎて
泣いた・・・」
パリッと高そうなコートを着、帽子を被った父と綺麗な洋服を着た兄姉の写真を見ていた
リリオーは苦労知らずの父と頭にあったのでビックリした。
辛い・苦労の連続だったようで。食事の時もそうか。上の人たちが食べた後、丁稚たちが
冷たい板敷のとこで食べていたら「お前ら何時まで食べてるねん、はよ、食べんか」と
怒られていたんだろう。早く食べるにはご飯に味噌汁をかけて口の中に放り込むしか
ない・・・何時かは暖かいみそ汁とご飯を別々にゆっくりと食べたいと願いながら・・・。
(リリオーの想像だが映画やテレビドラマでもあるよね)
苦労話を聞いているから母は食べ方にアカンを出したんだ、そして、白い煙を出して走る
蒸気機関車に喜んだリリオーだが父は泣いていたんだとも分かった。
「砂の器」を読みながらリリオーはハンカチで目頭を押さえながら母の話を浮かべた。
でもさ、食べ方色々で勿論、みそ汁をかけて食べてもエエよね、好き好きだもの。
あくまでもリリオー家の話だからね。
「リリオーのお父さんは丁稚奉公と言うけれど何時の時代の話?不思議?」と言われ
そう。ホンマやね。リリオーは父が遅い時の子供だからね。
ホンデモッテ・おじいちゃん、おばあちゃんは江戸時代の生まれだよ・徳川幕府の時代。
これにもビックリしたね・ホンマ。江戸時代か・・・江戸時代は遠くないような気がして。
紅葉とSLとみそ汁の続きでした。