大学卒業後、就職は東京本社勤務となり姫路・東京・そして現在は大阪支社に単身赴任
している甥(次兄の息子)の話。
大学時代はずっとリリオーの店でアルバイトしていた。バイトと言っても部活の都合で
遅れたり休んだり・・・いい加減だったが可愛い甥が傍にいてくれると喜んでいたリリオー
だった。
今?今は、その時代(大学生)の息子がいるオッサンになっている。
その甥と、この前、母親(義姉)の入院先で久しぶりに会った。
大きな病気をしている母を心配して今までやらなかった親孝行をしているようだ。
「そうや、この前、新地に飲みに行ったらお姉ちゃんの店で働いていたと言う女の人と
会った」
(注・リリオーの事、大昔からおばちゃんじゃなく、お姉ちゃんと言わせている)
「ええ?どこの店で?誰?」
「僕の苗字を聞いて、あれ?もしかしてママの・・・となり、僕がバイトしていたことやら
話が弾んだ」
「ほんで、誰やの?その子?何時の時代に働いていた女の子やのん」
「内緒にしてて言わんといてと言っていたし、僕も忘れてしもた」
やっぱし男やな・口が堅い・いやホンマに忘れたのかも・アホやから・
「ホンマにあんたはアホやな」
「うん、お姉ちゃんに似たわ」
チャン・チャン・。
それに30年も店をしていたんだ。どれだけの女の子が入退店していったか・・・
リリオーだって全ての女の子を覚えている訳ではないし名前を聞いても分からないか
も知れない。
でもさ、ちゃんと「ママの店にいたわ、私は○○子、元気でまだ新地にいますと伝えて」
と言ってくれれば、お客様に行ってもらうかも知れないのにね。
店をやめて8年になりすっかり新地とは縁が切れた・・・切れていなかった・・・まだ、
娘達が何人もいるんだね。嬉しくなってきたよ。
名無し子ちゃん・まあ、きばりなはれ・働ける間は働きなはれ・エエ仕事しなはれや・と
・・・ひとり言を。