こんにちは、少し時間がたってしまいましたが、むかし就活のために作成したシラバス案公開の続きです。
今年入ってからいろいろあって、ほんと空気読まない感じで申し訳ないのだけれども、いちおう全部公開しときます。
ちなみに「講読」と言う授業は、演習形式か講義形式かというカテゴリーではありません、とりあえず読んでいく、という意味合い。だから、「講読」という名前のついた授業、演習のこともあれば、講義のこともありますね。
――――――
■【授業科目名】「日本古典文学講読」
■【授業形態】講義(一部演習を含む)
■【到達目標及びテーマ】①平安時代に編纂された歌集である『紫式部集』と、大正・昭和初期の少女小説を重ね合わせて読むことで、古典に親しみを持つことができる。
②発表あるいはレポートにまとめることで、自分の意見をまとめてプレゼンテーションする能力を身につける。
■【内容】①『紫式部集』の研究史や特徴などを押さえた上で、担当者の読みを提示する。特に女友だちといることを好む感性に注目する。
②特定の和歌を取り上げ語釈や諸注釈の比較を行うことで、平安時代の和歌における表現技法や、基本的な研究の手法を学習する。
③希望者は授業中に発表し、それ以外の受講者は期末レポートを提出する。
■【成績評価方法と基準】出席及び授業態度:30%、
発表あるいは期末レポート:70%。
発表の評価基準(70点満点)
基礎点:35点
時間配分、プレゼンテーション技術(配点):15点
内容(配点):20点
期末レポートの評価基準(70点満点)
規定字数の6割以上書けている(基礎点):35点
文章表現及び構成(配点):10点
テーマ設定及び研究史の整理(配点):10点
新しい知見が見られる(加点):5~15点
*剽窃等が見つかった場合には、20~35点の減点となります。
**第一回目の授業において、詳しい評価基準を説明します。
■【テキスト】第一回目の授業において資料を配布する。
適宜ハンドアウトを使用する。
■【その他】受講者数等によって、授業日程が変更となる場合がある。
■【授業計画・学習内容と課題】
【第1回】(学習内容)ガイダンス(資料の配布、レポートの書き方及び評価基準、発表者の決定、担当部分及び発表順の調整、発表の方法、図書館及び検索システムの利用方法、索引類の利用方法)
(学習課題)(復習)資料を整理しておく。担当日程、担当部分を確認しておく。資料に目を通し、レポートで扱いたい歌を考える。
【第2回】(学習内容)紫式部の「エス」的感性 小演習:校異をとる(担当部分)
(学習課題)(予習)1番歌~20番歌まで目を通す。(復習)発表・レポートの準備を進める(~【第3回】)
【第3回】(学習内容)小演習:影印の翻刻、語釈、注釈整理(1番歌) 1番歌を例にとり発表のやり方を実際に示す
【第4回】(学習内容)2番歌、3番歌を例にとり発表のやり方を実際に示す小演習:影印を読む
(学習課題)(予習)担当部分の影印に目を通す(復習)授業中に終わらなかった部分を終わらせておく
【第5回】(学習内容)4番歌・5番歌の再解釈 小演習:語釈をする (発表する者は担当部分;以下同)
(学習課題)(予習)影印のコピーを読む。(復習)自分なりの意見を持つ。授業中に終わらなかった部分を終わらせる。(~【第8回】)
【第6回】(学習内容)6番歌・7番歌を読む。小演習:注釈整理をする
【第7回】(学習内容)8番歌・9番歌・10番歌を読む。小演習:問題点を見つける
【第8回】(学習内容)11番歌・12番歌を読む。小演習:問題点を検討する
【第9回】(学習内容)演習:13番歌・14番歌 各:発表時間:25分、質疑応答:15分
(学習課題)(予習)影印のコピーを読む。(復習)自分なりの意見を持つ。担当者は指摘された部分を修正し、レポートの準備をする。レポートを選択したものは、レポートのテーマを考える。(~【第14回】)
【第10回】(学習内容)演習:15番歌・16番歌
【第11回】(学習内容)演習:17番歌・18番歌・19番歌
【第12回】(学習内容)演習:20番歌・21番歌
【第13回】(学習内容)演習:22番歌・23番歌
【第14回】(学習内容)演習:24番歌・25番歌・26番歌
【第15回】(学習内容)まとめ。レポートについての最終確認
(学習課題)(復習)レポートを修正する。考えをまとめる。
――――――
これで就活用に作ったシラバス案は最後になります。
ちなみに、拙稿「『紫式部集』四番歌・五番歌の再解釈―女性同士のつながり」と関係のある内容になっています。
これからは、少しずつ実際に使えるようなシラバス案を作成し、ためていこうかな、と思っています。
今日が卒論、修論の提出日だった大学が多かったんですかね、提出された学生・院生の皆様、先生方、お疲れさまでした。
学部生、院生の皆様におかれましては、少しでも学問の楽しさを感じていただけたらと思います。これからの人生を生きる上での自信になるものであることを祈っております。
***
おまけ:里親募集中です
白い子犬:6月からいったん募集を終了しています。ベージュの子犬:6月からいったん募集を終了しています。
白い子犬の母犬(手前):
母犬は6.9kgと小柄で大人しいです。顔も丸顔で幼い感じなので、子犬ちゃんたちより子犬みたいです。→2月3日に行方不明になり、2月5日に踏切事故に遭っていたことが、3月2日に分かりました。とても残念です。
今年入ってからいろいろあって、ほんと空気読まない感じで申し訳ないのだけれども、いちおう全部公開しときます。
ちなみに「講読」と言う授業は、演習形式か講義形式かというカテゴリーではありません、とりあえず読んでいく、という意味合い。だから、「講読」という名前のついた授業、演習のこともあれば、講義のこともありますね。
――――――
■【授業科目名】「日本古典文学講読」
■【授業形態】講義(一部演習を含む)
■【到達目標及びテーマ】①平安時代に編纂された歌集である『紫式部集』と、大正・昭和初期の少女小説を重ね合わせて読むことで、古典に親しみを持つことができる。
②発表あるいはレポートにまとめることで、自分の意見をまとめてプレゼンテーションする能力を身につける。
■【内容】①『紫式部集』の研究史や特徴などを押さえた上で、担当者の読みを提示する。特に女友だちといることを好む感性に注目する。
②特定の和歌を取り上げ語釈や諸注釈の比較を行うことで、平安時代の和歌における表現技法や、基本的な研究の手法を学習する。
③希望者は授業中に発表し、それ以外の受講者は期末レポートを提出する。
■【成績評価方法と基準】出席及び授業態度:30%、
発表あるいは期末レポート:70%。
発表の評価基準(70点満点)
基礎点:35点
時間配分、プレゼンテーション技術(配点):15点
内容(配点):20点
期末レポートの評価基準(70点満点)
規定字数の6割以上書けている(基礎点):35点
文章表現及び構成(配点):10点
テーマ設定及び研究史の整理(配点):10点
新しい知見が見られる(加点):5~15点
*剽窃等が見つかった場合には、20~35点の減点となります。
**第一回目の授業において、詳しい評価基準を説明します。
■【テキスト】第一回目の授業において資料を配布する。
適宜ハンドアウトを使用する。
■【その他】受講者数等によって、授業日程が変更となる場合がある。
■【授業計画・学習内容と課題】
【第1回】(学習内容)ガイダンス(資料の配布、レポートの書き方及び評価基準、発表者の決定、担当部分及び発表順の調整、発表の方法、図書館及び検索システムの利用方法、索引類の利用方法)
(学習課題)(復習)資料を整理しておく。担当日程、担当部分を確認しておく。資料に目を通し、レポートで扱いたい歌を考える。
【第2回】(学習内容)紫式部の「エス」的感性 小演習:校異をとる(担当部分)
(学習課題)(予習)1番歌~20番歌まで目を通す。(復習)発表・レポートの準備を進める(~【第3回】)
【第3回】(学習内容)小演習:影印の翻刻、語釈、注釈整理(1番歌) 1番歌を例にとり発表のやり方を実際に示す
【第4回】(学習内容)2番歌、3番歌を例にとり発表のやり方を実際に示す小演習:影印を読む
(学習課題)(予習)担当部分の影印に目を通す(復習)授業中に終わらなかった部分を終わらせておく
【第5回】(学習内容)4番歌・5番歌の再解釈 小演習:語釈をする (発表する者は担当部分;以下同)
(学習課題)(予習)影印のコピーを読む。(復習)自分なりの意見を持つ。授業中に終わらなかった部分を終わらせる。(~【第8回】)
【第6回】(学習内容)6番歌・7番歌を読む。小演習:注釈整理をする
【第7回】(学習内容)8番歌・9番歌・10番歌を読む。小演習:問題点を見つける
【第8回】(学習内容)11番歌・12番歌を読む。小演習:問題点を検討する
【第9回】(学習内容)演習:13番歌・14番歌 各:発表時間:25分、質疑応答:15分
(学習課題)(予習)影印のコピーを読む。(復習)自分なりの意見を持つ。担当者は指摘された部分を修正し、レポートの準備をする。レポートを選択したものは、レポートのテーマを考える。(~【第14回】)
【第10回】(学習内容)演習:15番歌・16番歌
【第11回】(学習内容)演習:17番歌・18番歌・19番歌
【第12回】(学習内容)演習:20番歌・21番歌
【第13回】(学習内容)演習:22番歌・23番歌
【第14回】(学習内容)演習:24番歌・25番歌・26番歌
【第15回】(学習内容)まとめ。レポートについての最終確認
(学習課題)(復習)レポートを修正する。考えをまとめる。
――――――
これで就活用に作ったシラバス案は最後になります。
ちなみに、拙稿「『紫式部集』四番歌・五番歌の再解釈―女性同士のつながり」と関係のある内容になっています。
これからは、少しずつ実際に使えるようなシラバス案を作成し、ためていこうかな、と思っています。
今日が卒論、修論の提出日だった大学が多かったんですかね、提出された学生・院生の皆様、先生方、お疲れさまでした。
学部生、院生の皆様におかれましては、少しでも学問の楽しさを感じていただけたらと思います。これからの人生を生きる上での自信になるものであることを祈っております。
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おまけ:里親募集中です
白い子犬:6月からいったん募集を終了しています。ベージュの子犬:6月からいったん募集を終了しています。
白い子犬の母犬(手前):
母犬は6.9kgと小柄で大人しいです。顔も丸顔で幼い感じなので、子犬ちゃんたちより子犬みたいです。→2月3日に行方不明になり、2月5日に踏切事故に遭っていたことが、3月2日に分かりました。とても残念です。