本日は
大徳寺月次利休忌茶会に
出かけて参りました
境内は
爽やかな薫風が心地よく
真っ直ぐに天に向かって伸びる
松の若緑は
森羅万象の弥栄を
称えているように感じられました
まず
聚光院に入り
法要の始まるまでしばらく待っていました
十時になり
お家元猶有斎宗匠と
而妙斎宗匠が堂内にお入りになり
並んでお座りになられました
厳かな読経の響く中
まず猶有斎宗匠がお焼香をされ
続いて而妙斎宗匠がお焼香されました
多くの同門の方々と共に
この場に居合わせることのしあわせに
感謝しつつ
変わらず精進して参りますことを
あらためて利休様の前で心に誓いました
法要の後
聚光院閑隠席でお道具を拝見し
広間で薄茶を相伴させていただきました
掛物 啐啄斎 竹有上下節
花入 了々斎 竹杓八 銘青柳
水指 備前玉柏
茶器 惺斎好 朱中次
茶杓 覚々斎 銘菖蒲刀
茶碗 慶入黒 銘翠松
高松焼の交趾写扇面香合は
寄付に飾ってありました
爽やかな初夏の訪れと
新しい表千家のスタートを寿ぐ
清々しいお道具のお取合せと
感じさせていただきました
***
今日は
もう一席
興臨院に入らせていただきました
お席主は井倉陽子先生でした
実は
同行した社中の方と
待合でゆったりお話をしているうちに
うっかり席入りのご案内に気づかず
周りに人がいらっしゃらなくなって
あわてて席入りさせていただいたために
ゆくりなくも
高座に上らせていただくことに
なってしまいました
それでも
井倉先生のおおらかなお人柄のお蔭で
緊張しつつも
笑い声に包まれながら
お席を楽しませていただくことができました
兜ィは
而妙斎 千山添翠色
雲龍筒釜は
なんと
映画「利休にたずねよ」で
使われた
正にそのお釜なのだそうです
鰍ッられている
鎖がとても美しかったです
緑色の
蒟醤の炉縁は
朱の炉縁と対になっていて
鶴亀になっているのだそうです
抱清棚に置かれた
吉野寿司桶の水指のお話も
とても興味深く
面白かったです
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今日は
午後から
コンサートに出かけることになっていて
他のお席を廻る時間がありませんでしたが
コンサートが終わって
地下鉄に乗りましたら
車内で偶然
瑞峯院席のお手伝いをされたという
ご夫婦に出会いました
そのお方とは
初対面だったのですが
不思議なご縁を感じました