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『弄花香満衣』
前大徳泰道師
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下火
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いつも下火を少し上に寄せるところを
今日は左に寄せました
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胴炭を入れ
下火の右側に
炭を次いでいきました
こうすると
丸毬打が燃え出すのが遅く
長く残っているので
胴炭に移った火も
途中で消えることなく
胴炭が長い時間をかけて
最後まで燃えてくれます
そして
お香を
「一つは下火の近くに
もう一つを下火から遠く」に
置くことができます
こういうやりかたも
あるのだと
最近教わって
なるほどと思い
やってみました
お茶事には
この置き方の方が
理にかなっていると感じます
いつもは
下火を真ん中にして
炭を次いでいたので
このような炭の置き方は
とても新鮮に感じます
しかし
40年ほど前に
私が初めて炭点前を習った時には
このように入れていたような気もして
この炭を見ると
なんだか
懐かしいような気持ちになるのが
不思議です
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朝からずっと稽古をしていると
午後には胴炭もすっかり燃えていき
2つに割って下火とし
あらたに輪胴を入れました
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主菓子 春告鳥 鼓月製
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今日は
朝10時より稽古を始め
最後の方がお帰りになったのは
夜の8時頃でした
後片付けをする前に
一人点前をして自服し
ほっと一息つきました