本日
梅雨の晴れ間の日曜日に
社中の方々とご一緒に
京都紫野の
大徳寺月次利休忌茶会に
出かけて参りました
大慈院
本日は堀内宗完宗匠が
釜を掛けられました
お道具のひとつひとつが
いずれも生前の兼中斎宗匠を偲ぶ
静かなお取合せでした
寄付きには
松枝不入作 荘子香合
点前座の丸炉風炉は
正面から灰が見えないつくりで
灰を押す必要がないという
侘びたものでした
兼中斎宗匠がよく好んでお使いに
なっておられたのだそうです
風炉先は思った通り
兼中斎画 曳舟
茶杓は
即中斎宗匠が惺斎宗匠13回忌の時に削られたもので
銘 西柱
兼中斎宗匠が
大切になさっていたお茶杓なのだそうです
主茶碗は
手の平にすっぽりと入るほど小ぶりな
兼中斎作 八事窯 黒
銘は 「旅の友」 でございました
お点て出しのお茶は
宗匠自筆の絵替わりのお茶碗で出されました
私のいただいたお茶碗には
蜻蛉に似た蝶のような絵が画かれていました
先日の
「広帯蜻蛉枝尺蛾」のことを
ふと
思い出しました
瑞峯院の前庭
白川砂がまぶしく光っていました
こちらのお席は
神戸の筒井優子先生のご担当でした
お茶を通して
人と人の絆を深め
世界平和に貢献したいという
お席主の熱い思いの伝わる
グローバルなお道具組でした
阪神淡路大震災の瓦礫の中から見つかったという
風炉の上に
お席主が最初にお茶を習った先生からいただかれたというお釜が
乗っていました
それがまるで
初めから風炉釜切り合わせのセットで造られたように
見事に合っていて
とても不思議でした
大慈院内 泉仙の鉄鉢料理 ”あやめ”