10月11日・12日両日にわたって
愛知県犬山で開かれた
第44回如庵茶会に
出かけて参りました
濃茶席は
名古屋の美術品商 美の伊さんのお席でした
国宝茶室 如庵にて
手に取らせていただいたお茶碗は
鬼熊川 銘神路山
暦張りのほの暗い茶室に
五箇所設けられた窓と
天井の突き上げ窓から
朝の光が差し込み
その光をたよりに
お茶碗の形と色・そして手触りを
篤と味わわせていただきました
旧正伝院書院でいただいた濃茶は
松伯園の千代昔
松伯園は
昔名古屋でお稽古をしていた時に
先生がお使いだったお詰元で
懐かしく思いました
楽山窯のお茶碗に
たっぷりと練られていて
とても美味しく頂戴いたしました
薄茶席は
遠州流のお席でした
会記には 信楽 筒
と あり
中置かと思って席に入ったら
風炉が点前座左に置かれていて
一瞬驚きました
古銅 木賊紋の風炉の右横に
信楽の細く華奢な水指が置き合わされて
風炉の名残の時季とはいえ
中置きをするには
まだ少し早いと感じられる
今の時候に
とてもしっくりくる取り合わせと
感じられました
唐物の花入れには
秋草が七種入れられていました
赤と黒の
あまり見たことのないものが入っていて
お尋ねしましたら
山芍薬の実 と
教えていただきました
点心