今日は
茶友のY様が初めて懸釜なさるということで
久しぶりに曙会に出かけました
会場では
いつもながらの徹底ぶりで
手洗い・消毒など
細やかに気を配られておりました
いつしかこの状態に
すっかり慣れている自分に気づいて
何だか面白いなあと思いました
令和四年に入り初めての曙会
さらには
本日の席主にとって
人生初の懸け釜ということで
万事お目出度い御趣向にて
初々しい彼女の笑顔ともに
晴れやかなひとときを
楽しませていただきました
お床には
青々した尺八花入れに
たっぷりとした結び柳と紅白の椿
「渓梅香一朶」の一行に
早春の歓びが表われます
とはいえ
立春を過ぎても
外はまだ風が冷たく
広口釜から勢いよくたちのぼる湯気が
何よりのご馳走でございました
お茶席の後は
強風に着物の裾が乱れるのを気遣いつつ
御堂筋を歩いて
湯木美術館に向かいました
「慶賀と喜びの茶道具
~春の風情を楽しむ」
新春を祝い楽しみ
長寿をことほぐ道具の数々に
心がウキウキとして参りました
藤原行成筆と伝わる
「升色紙」に書かれた
春雪の歌の繊細さ・・・
”雪は豊年の兆し”なのだとか
雪国の方にとっては
悩みの種かもしれませんが
雪に馴染みの薄い土地に住む者にとっては
雪を見ると
その清らかさと美しさに
心を打たれずにはいられません
そう言えば
今年の元旦
石清水八幡宮に詣でた折に
真っ青な空に
白いものが舞っているのを
今年はきっと良い年になる・・・と
一人感じて見上げていたことを
思い出しました