表千家一期一会

茶事 客の心得 5



【客の心得】

○茶事の「御礼」

茶事とは、
亭主が客を招待してもてなすために
自宅で開く催しであって
料亭などの饗応とは異なります。

しかし、一会を催すには、
当然それ相応の経費がかかります。

客一同はお招きを受けたことに
感謝をこめて「御礼」を持参します。

その金額は
稽古茶事や茶事教室のような場合は
亭主側から提示されますが

本来、茶事ではそういったことはありません。


お招きを受けた茶事の趣旨や
亭主との関係などから
各自がそれぞれのお心持ちを
お渡ししたらよいのです。


熨斗袋の表書きも
決められたものがあるわけではなく

同じく趣旨や亭主との関係により
「御挨拶」「御礼」「御祝」等
ふさわしいと思う言葉を選びます。


手土産を持参する場合は、
茶事当日に亭主が用意しているもの
例えば花や和菓子などは、
避けた方が無難です。


そして、後日
「後礼」として
お手紙や電話などで
御礼の気持ちを伝えることも
招いて下さった亭主への心遣いの一つです。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上、稽古茶事をしている中で、
気づいたことなど
社中向けに
私の考えをまとめて伝えたものに
今回若干加筆して書かせていただきました。

無論、これは色々ある中の一例です。

前にも書いたように
答えは一つではなく

時により相手により
臨機応変に対応していくことこそが
最も大切であることは言うまでもありません。


最後までご高覧いただきまして
ありがとうございました。

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