【客の心得】
○茶事の「御礼」
茶事とは、
亭主が客を招待してもてなすために
自宅で開く催しであって
料亭などの饗応とは異なります。
しかし、一会を催すには、
当然それ相応の経費がかかります。
客一同はお招きを受けたことに
感謝をこめて「御礼」を持参します。
その金額は
稽古茶事や茶事教室のような場合は
亭主側から提示されますが
本来、茶事ではそういったことはありません。
お招きを受けた茶事の趣旨や
亭主との関係などから
各自がそれぞれのお心持ちを
お渡ししたらよいのです。
熨斗袋の表書きも
決められたものがあるわけではなく
同じく趣旨や亭主との関係により
「御挨拶」「御礼」「御祝」等
ふさわしいと思う言葉を選びます。
手土産を持参する場合は、
茶事当日に亭主が用意しているもの
例えば花や和菓子などは、
避けた方が無難です。
そして、後日
「後礼」として
お手紙や電話などで
御礼の気持ちを伝えることも
招いて下さった亭主への心遣いの一つです。
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以上、稽古茶事をしている中で、
気づいたことなど
社中向けに
私の考えをまとめて伝えたものに
今回若干加筆して書かせていただきました。
無論、これは色々ある中の一例です。
前にも書いたように
答えは一つではなく
時により相手により
臨機応変に対応していくことこそが
最も大切であることは言うまでもありません。
最後までご高覧いただきまして
ありがとうございました。
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