表千家一期一会

北村美術館と京都国立博物館


今日は
昨日とはうってかわって
もう冬がそこまできているかのような
うら寂しい秋時雨の一日でした

午前中に運転免許の更新にでかけましたが

午後から時間ができたので
北村美術館と京都国立美術館へ行って参りました



【北村美術館】

開館40周年記念展 「旅宿時雨」
(12月3日まで)


【京都国立博物館】

開館120周年記念 特別展覧会 国宝
(11月26日まで)



北村美術館は
今年で開館40周年を迎えるのだそうです

今回の展示では
40年前の10月下旬に催された
開館披露の茶事が忠実に再現されていました




寄付の床には
抱一筆 遠山時雨  小色紙

本席の兜ィは

藤原範宗筆  熊野類懐紙
旅宿時雨   故郷暁月


そして
薄茶茶杓が

覚々斎共筒 歌銘 初しぐれ  如心斎箱


他に誰もいない美術館の部屋にひとり

正に
「初しぐれ」の中訪れた自分が
もてなされているかのような

なんだかうれしい気分になりました


茶事の流れに沿って展示されている道具の数々を
ゆっくりとひととおり拝見し
最後にもう一度

千家名物 元伯作 瓢花入 銘達磨

をじっくりと眺めて
美術館を後にしました


そして次に
京都国立博物館へと向かいました



今回は展示作品が全て「国宝」です

どれひとつも見逃すまいと思ってでかけましたが
やはり
どうしてもお茶と関係のあるものに
目がひかれます



青磁鳳凰耳花入  銘万声

飛青磁花入

玳玻天目

志野茶碗 銘卯花墻

古今和歌集 藤原定家筆

墨蹟 無学祖元筆



先日如庵でもその一行を拝見した

東京藝術大学所蔵の
絵因果経


中でも
今回私が一番拝見できてうれしかったのは

慧可断臂図(えかだんぴず)

禅宗の初祖・達磨が描かれています
雪舟77歳の作品だそうです


北村美術館で

 瓢花入 銘達磨

を拝見したすぐ後だったので

なおさら感動しました!



数々の「美」に
眼と心を楽しませているうちに
時のたつのを忘れていました

美術館を出る頃には
すっかり暗くなり
旧館が美しくライトアップされていました








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