本日は
生憎の梅雨空の中
二日間にわたって大阪美術倶楽部で行われている
若美津茶会に行って参りました
大阪美術倶楽部は
豪商・鴻池家邸跡に建てられた建物で
鴻池家庭内の茶室「松筠亭」が新築復元されています
十回目を迎える今回の若美津茶会では
濃茶席を北村美術館が
薄茶席を表千家木村一静庵宗匠がご担当され
展観席では
表千家歴代家元の茶杓が展示されていました
点心席は今年は美術館内の広間に設けられ
吉兆高麗橋本店の点心をいただきました
北村美術館ご担当の濃茶席では
北村謹次郎氏蒐集の名品の数々を
じっくりと拝見させていただきました
さすがに
私などが手に取ることはできませんが
普段ならば
ガラス越しに拝見するような道具を
間近に見ることができ
その質感を感じることができることが
何と言っても魅力です
今回特に心に残ったのは
砧青磁の香炉
それから
唐物茶入と黒地金彩四方盆
でした
木村宗匠のお薄席では
九代了々斎を中心とした
ゆかりのお道具が取り合わされていました
今回のお道具組を考えられた経緯から
表千家茶道の歴史的なお話も
うかがうことができ
とても有意義な時間を
過ごさせていただくことができました
明日は
先代の木村宗匠のご命日です
ほんの少しでも
宗匠から教えを受けた一人として
本日のお茶会に参加させていただけたことは
大変幸せなことでことでございました
若宗匠の後ろに
先代の木村宗匠が
にこにこと笑いながら
座っていらっしゃるような気がしました