本日は
好日会のお稽古日でした
”表千家の薄茶点前をゆっくり学ぶ”
という好日会のコンセプトが思い浮かんだのは
昨年の春頃だったでしょうか・・・
その私の想念が徐々に膨らんでいった夏
まるでその時を待っていたかのように
「茶道をゆっくり習ってみたい」という
Tさんからのメールが送られてきました
そして秋になり
昨年9月より
好日会はスタートしました
1年の間に参加者は四名となり
毎月少しずつ割稽古を重ね
いよいよ今日は
二人の方に初めて点前座に座って
薄茶点前をしていただくこととなりました
「且坐喫茶」(しゃざきっさ)
南宗寺碩應和尚筆
”しばらく坐して茶を喫せよ”
”まあ坐ってお茶をおあがり”
(「新版一行物・禅語の茶掛」より)
今日の稽古に向けて
家で何度も帛紗捌きを練習されたTさんですが
緊張のあまり
本日は帛紗を家に置き忘れてきてしまったそうです
(*^_^*)
でも割稽古の一つ一つを
本当によく覚えていて下さいました!
「緊張したけれど楽しかった!」と
仰っていただいたのが
嬉しかったです
同じく初めて点前座に座ったYさん
この日のために
2月より着付教室に通われたそうで
単衣を素敵に着こなされいて
びっくりしました
点前をする手が
少し震えていたのも
その一生懸命の心が伝わり
感動いたしました
お二人の初めてのお点前を
真剣な眼差しで見ていた皆さんも
ご自身が点前座に座る日を想像しながら
いつもより緊張されている様子でした
一年をかけて割稽古で学んだ点と点が
結びついて線となり
その線がいつしか面となって
その人らしいお点前ができあがって参ります
やがては
その面の表面だけではなく
裏面も備わって
”完璧”となるかもしれない。。。
しかし最終的には
その全てを捨て去るところに
向かうべき答えがあるような・・・
終わりの無い旅路です
ともあれ
素晴らしい一歩を踏み出した
お二人の茶の道の前途を
心より祝福いたしましょう!