迎賓館赤坂離宮
この宮殿のある
あたり一帯の広大な土地は
かつて紀州徳川家の江戸屋敷が
あった場所なのだということを
今回訪れて初めて知りました
この土地は
明治になって皇室に献上され
その一角に明治42年
東宮御所として誕生したのが
この本館なのだそうです
戦後は国に移管され
その後昭和49年に迎賓館として甦り
平成21年には
本館・正門・噴水などが
国宝に指定されたそうです
正面玄関の扉
菊花と桐の紋章が記されています
絢爛豪華な建物の内部は
実際に海外の賓客をお迎えするために
使われている日を除いて
平成28年より
一般公開されるようになりました
(内部の写真撮影はできません)
真紅の絨毯の敷かれた
壮麗な正面玄関から
ため息の出るような
美しく格式高い部屋の数々に
圧倒されながら
1時間ほどゆっくりと
拝観させていただくことができきました
主庭の噴水
和風別館
こちらの拝観には
事前予約が必要です
内部には
47畳の主和室と
天ぷらやお寿司などを提供できる
カウンターのある「即席料理室」
その奥に
「游心亭」という茶室がありました
「游心亭」には
四畳半の畳の席があり
そこで亭主がお茶を点てる様子を
周囲の椅子席にすわって
鑑賞するような
設えになっていました
掛かっていた掛物は
大徳寺12代浩明和尚筆
「関 幾乎同路」
(かん ほとんどみちをおなじゅうす)
本来この禅語は
深遠な意味があって
言葉では説明し難いようなのですが
ガイドの方は
このような説明をして下さいました
「あなたのお国と私の国とは
違いはあっても
ほとんど同じ路を歩む友人です」