表千家一期一会

お家元の初釜



昨日
表千家お家元の初釜に
初めて参加させていただきました


ご案内の葉書には
来庵時間「11時」とあり
15分前に入るようにと記されていました

私は10時25分くらいに
緊張しながら門をくぐりました

既にもう何人かの方々が来られて
ご案内を待っていらっしゃいました


身仕度を整え手荷物を預けた後
お手洗いに行きましたら
なんとそこで
以前にお世話になった教室の
先生と先輩の方に
ばったりとお会いしました


お手洗いを出てから
あらためて先生と
新年のご挨拶を交わし

そのまま促されて
ご一緒に受付から待合まで
通らせていただきました

私にとっては
初めての家元初釜参加で
緊張していたところ

一日に何席もある中で
思いがけず先生とお出会いできて
同じお席に入らさせていただいたことは
とても偶然とは思えないような
なんだか不思議な気持ちになりました


まず寄付で
会記とお道具の拝見をしました

ほどなくしてご案内があり
松風楼にて薄茶をいただきました

山下宗匠が半東をなさっておられました

お床の丸三宝は
とても大きいものでした

即中斎好の糸目紹鴎棚が
とても美しかったです


その後
残月亭と九畳敷を通した広間にて
而妙斎宗匠のお点前にて
濃茶をいただきました

一席は40名ほどで
7名ないしは6名ずつ
お家元が点てられたお濃茶を順にいただきました

お点前中は
行燈の薄明りの中
とても厳粛な雰囲気でしたが

お茶がすべていきわたった頃には
お家元によるお道具の楽しい説明に
笑いが誘われるような場面もあり
和やかな雰囲気となりました


その後は
新席に案内され
縁高料理とお雑煮 
そして年酒をいただき
最後には蒸し寿司
お白湯も出されました

福引では
当られた方が
寿扇子 短冊 お好みの出帛紗を
いただかれました

私はハズレの「、」でしたけれど
参加者全員に
寿扇が配られました


新席の飾り付けを拝見した後
退出して
荷物を受け取りに出ますと
これから始まるお席に入られる方々が
荷物を預けていらっしゃいました

門をでて
あらためて時計を見ましたら
1時を少しまわったころでした


2時間で薄茶 濃茶 点心すべて
終わりました

家元の初釜には
一日に何百人も来られると聞いています

そのすべてのお濃茶をねられる
家元は大変なことと思います


また
半東やお運びをしてくださる
宗匠方 玄関の方を始め
裏で支えておられる方々のお働きは
私の想像を超えています


このようなお席に
座らせていただけたことが
ただただ感謝の一言です

本当に
すべてにおいて
ありがたい一日でした


コメント一覧

tomoko
H宗匠の会始め、楽しみですね。
機会があれば、様子をお聞かせいただきたいです。

家元初釜。
いつだったかの教授者講習会で
ある宗匠が「あなた方は家元の濃茶を飲まずして
どうやって表千家のお茶を教えるのですか?」と
おっしゃった言葉が
躊躇していた私の背中を押してくれました。

雲やさまも、来年は是非いらっしゃってくださいませ。
雲や
私の行ったことのない、家元初釜。要領良く内容を伝えていただきました。大変大勢なお客様のなか、またそれぞれの思いの家元体験なのだろうと拝察いたしました。
いつか行ってみたいですね。
私のH宗匠の会初めは19日です。
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