『弄花香満衣』前大徳泰道師
色々な解釈ができる禅語です
その時々の心境で味わったらよいのでしょう
①人はその交わる環境や扱う物により
いつしか影響を受けるもの
↓
つとめて清浄なものに近づき
不浄なものからは遠ざかる
②花を手折らば
その芳香がいつしか我が衣に染み込む
↓
何事もひたすら精進努力していれば
自然に悟りの妙を会得する
③花を手折らば
宇宙の生命の香りが満ち溢れる
↓
真理はいたるところに現れている
④花を手折らば
花と自分が一つになり全身に芳香を放つ
↓
主客不二・物我一如の境涯
(参考:『新版一行物 禅語の茶梶x)
家庭画報1月号より
表千家北山会館発行の小冊子
「茶の湯への誘い」の中に
宗旦の残した『終日行不動一歩』という
兜ィのことが書かれていました
私はこれまでこの言葉も
また宗旦が
このような兜ィを残されたということも
存じ上げませんでした
もしかしたら
本や展観などで拝見したことが
あったのかもしれませんが
全く記憶に残ってなくて
ネットで調べてもほとんど出てこず
なんだかとても気になっていました
ところが先日のこと!
なんと家庭画報の1月号に
多くの誌面を割いて
表千家に関する記事が特集されている中に
この兜ィの写真を発見して
本当にびっくりしました
この禅語の解釈も
きっと色々あるのだろうなあと思います
でも私は何となく
この言葉から
十牛図の9番目「返本還源」が思い浮かびました
十牛図 拈華微笑
好文棚 茶筅飾
銘 捻梅 鼓月製