ヴォーチェ弦楽四重奏団
共演:萩原麻未(ピアノ)/成田達輝(ヴァイオリン)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番
シュルホフ:5つの小品
ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲
ヴォーチェ弦楽四重奏団は
2004年に
パリ国立高等音楽院の卒業生により
結成されたカルテットです
国際音楽コンクールで数々の受賞を飾り
とりわけ現代音楽への関心が高く
ジャズやワールド・ミュージック等
ジャンルを超えた新しい音楽の世界に
挑戦しているそうです
1曲目のモーツァルトは
出だしから
これまで聞き覚えのある感じとは一味違って
フランス語で語っているかのように
聞こえました
2曲目のシュルホフでは
1stと2ndが交替して演奏していました
ヴィオラとチェロが座る位置を変え
ヴィオラの音がとりわけ印象的でした
3曲目のショーソンでは
ヴァイオリンを全身全霊で弾きまくる
成田達輝に終始圧倒されながら
パガニーニはきっとこういう感じで
弾いていたんだな。。。と思いました
因みに
使用楽器は
アントニオ・ストラディヴァリ黄金期の
”Tartini"1711製
低い音から中音
そして最高音にいたるまで
いかにも倍音がいっぱい鳴っているような
限りなく豊かな響きで
メロディによって
まるで人の声のように
音色がさまざまに変化するように聞こえました
萩原麻未のピアノも
とてもダイナミックで
大海原の打ち寄せる波や
風の音にも聞こえたりしました
そして
弾く姿勢が
まるで祈りを捧げているような
不思議な雰囲気でした
私達の世代からすれば
子供たちと同じくらいの若い世代の
素晴らしい才能をもった演奏家が
次々に生まれ
今までになかった
新しい音楽を創造しているのを
目の当たりにして
こうやって芸術は
無限に進化していくのだなあと
あらためて思いました