音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

2019年06月02日 | コンサート



アンドリス・ネルソンス指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 

マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」から

     バリトン トーマス・ハンプソン

チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調 op.64



ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は
1743年に世界で初めて
市民階級による自主経営オーケストラとして
発足したのだそうです

それまでの宮廷専属オーケストラと異なり
王侯貴族のような身分でなくとも
入場料さえ払えば
誰でもオーケストラ演奏を
聞けるようになったのだといいます

「ゲヴァントハウス」の名は
彼らの拠点であった織物職人の
集会所(ゲヴァントハウス)に
ちなんでいるのだとか


さて
今日の演奏では
随所で心にぐっとくるところがありましたが

最も印象に残っているのは

マーラーの「子供の不思議な角笛」からの
最後の音が鳴り終わったあと
拍手が始まるまでの

吸い込まれるような沈黙の時間でした


私は
常々「休符はとても大切な音楽」と
思っています

今日の演奏では
随所でその休符の音楽を楽しむことができました

そしてマーラーの最後では
最終音の響きの余韻を

聴衆全員の心が一つになって
楽しむことができたような気がします


一方
ちょっと残念だったのは
チャイコフスキーの最終楽章の最後でした

演奏はコーダに向かってクライマックスとなり
興奮のルツボの中
最後の最後まで完璧に駆け抜けていったのですが
その最終音が鳴った瞬間

間髪を入れず
せっかちな聴衆の
「ブラボー!!」の叫び声と乱暴な拍手により

最高の音楽が
あっけなく打ち砕かれてしまったような
とても残念な気分になりました

せめてあと一秒
待ってくれたらよかったのに。。。










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