655年続く「殺人の代償」は無効、
スイス裁判所が判断
AFP=時事 1月9日(水)16時43分配信
拡大写真
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都
サラエボの教会で灯るランプ
(2010年12月24日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】
スイス北東部グラールス(Glarus)州で
1357年に起きた殺人事件の代償として、
地元住民らが教会に支払いを続けてきた聖体ランプの燃料費について、
同州の裁判所は2012年12月、
住民に今後の支払い義務はないとの判断を下していた。
スイス公共放送局RTSが8日、伝えた。
この裁判で教会側と争っていた地元農民は、
聖体ランプの燃料代として毎年およそ70スイスフラン(約6600円)を
ネーフェルス(Naefels)教区のカトリック教会に支払い続けていた。
RTSによると、
この取り決めは1357年にコンラート・ミューラー
(Konrad Mueller)という男が起こした殺人事件がきっかけで始まった。
被害者の魂を救済し遺族による復讐を防ぐためにミューラーは
地元の教会に聖体ランプを贈り、
その燃料費を「永遠に」支払い続けると約束。
支払いが滞った場合には、所有する土地を教会に受け渡すと誓っていたという。
以後数百年にわたり、この土地の所有者らは教会への支払いを続けてきた。
だがこの取り決めを正式なものとして
地元自治体に登録しようとしたネーフェルス教区での動きに対して、
地主の1人が反対を表明。
教会側はこの地主を相手取り訴訟を起こしたが、
14世紀に実践されていた「法的な慣習」について、
裁判所は18世紀半ばの貸借制度の改正により無効となっているとの判断を下した。
【翻訳編集】 AFPBB News
詳細は、わからないが、訴えられた地主はミューラーの子孫なのだろうか。
だったら払えばいいと思うのだが。
また、教会側も債権の正統性を登録しようとしたのも、無粋すぎる。
日本には、夏祭りの協力金など、意味のない支出を「文句もなしに」?払っている。
このような「奉加帳方式」の支払は、商売をやっていると、けっこう多いと思うが・・・。
その後の、後追い報道
655年前に決められた罰金支払い義務がやっと無効になった!スイス
[スイス・ジュネーブ 8日 AP]
スイス北東部グラールス州の村で、
農家一族が655年前の犯罪を償うために毎年、教会に罰金を支払ってきたが、
裁判所が先日、支払い義務の無効を言い渡した。
スイス公共放送局RTSが8日、報じたところによると、
1357年、祖先のコンラッド・ミューラーという男が
ハインリヒ・シュトゥッキという男を殺害した。
その罪を償うために、ミューラーは毎年、
教会の「永遠のともしび」を燃やし続けるための油代支払いを義務付けられた。
一族はそれを忠実に守ってきたが、
現在の農場所有者が70スイスフラン(約6700円)の
油代の支払いを拒否、訴訟になった。
裁判所は先日、
19世紀半ばの不動産制度改革でこの契約は無効になったと結論付ける判決を下した。
[日本語訳:ラプター]
スイス裁判所が判断
AFP=時事 1月9日(水)16時43分配信
拡大写真
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都
サラエボの教会で灯るランプ
(2010年12月24日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】
スイス北東部グラールス(Glarus)州で
1357年に起きた殺人事件の代償として、
地元住民らが教会に支払いを続けてきた聖体ランプの燃料費について、
同州の裁判所は2012年12月、
住民に今後の支払い義務はないとの判断を下していた。
スイス公共放送局RTSが8日、伝えた。
この裁判で教会側と争っていた地元農民は、
聖体ランプの燃料代として毎年およそ70スイスフラン(約6600円)を
ネーフェルス(Naefels)教区のカトリック教会に支払い続けていた。
RTSによると、
この取り決めは1357年にコンラート・ミューラー
(Konrad Mueller)という男が起こした殺人事件がきっかけで始まった。
被害者の魂を救済し遺族による復讐を防ぐためにミューラーは
地元の教会に聖体ランプを贈り、
その燃料費を「永遠に」支払い続けると約束。
支払いが滞った場合には、所有する土地を教会に受け渡すと誓っていたという。
以後数百年にわたり、この土地の所有者らは教会への支払いを続けてきた。
だがこの取り決めを正式なものとして
地元自治体に登録しようとしたネーフェルス教区での動きに対して、
地主の1人が反対を表明。
教会側はこの地主を相手取り訴訟を起こしたが、
14世紀に実践されていた「法的な慣習」について、
裁判所は18世紀半ばの貸借制度の改正により無効となっているとの判断を下した。
【翻訳編集】 AFPBB News
詳細は、わからないが、訴えられた地主はミューラーの子孫なのだろうか。
だったら払えばいいと思うのだが。
また、教会側も債権の正統性を登録しようとしたのも、無粋すぎる。
日本には、夏祭りの協力金など、意味のない支出を「文句もなしに」?払っている。
このような「奉加帳方式」の支払は、商売をやっていると、けっこう多いと思うが・・・。
その後の、後追い報道
655年前に決められた罰金支払い義務がやっと無効になった!スイス
[スイス・ジュネーブ 8日 AP]
スイス北東部グラールス州の村で、
農家一族が655年前の犯罪を償うために毎年、教会に罰金を支払ってきたが、
裁判所が先日、支払い義務の無効を言い渡した。
スイス公共放送局RTSが8日、報じたところによると、
1357年、祖先のコンラッド・ミューラーという男が
ハインリヒ・シュトゥッキという男を殺害した。
その罪を償うために、ミューラーは毎年、
教会の「永遠のともしび」を燃やし続けるための油代支払いを義務付けられた。
一族はそれを忠実に守ってきたが、
現在の農場所有者が70スイスフラン(約6700円)の
油代の支払いを拒否、訴訟になった。
裁判所は先日、
19世紀半ばの不動産制度改革でこの契約は無効になったと結論付ける判決を下した。
[日本語訳:ラプター]