なぜお金持ちは財布に5000円札を持つのか
2013年1月10日(木)16:20
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2012年6月18日号 掲載

今より収入が少なかった税理士駆け出しのころ、
私は自分が使うお金を10日に一度、3万7000円ずつ下ろしていました。
多くの人は手持ちのお金が足りなくなるとその都度、
適当な額をコンビニやATMで引き出しますが、
それでは自分がどれくらいのペースでお金を使っているのか、わからなくなってしまいます。
10日なら10日という決まった間隔で下ろす定額のお金は、いわばその期の予算。
家計簿を作って細々と記録しなくても、
10日間に使っていいお金の大枠を決め、
その中でやりくりするというスタイルが身につきます。
なぜ中途半端な額なのかというと、私は成功している人たちから、
「5万、10万といったマルが揃う金額を下ろす人は、
お金を失いやすい」と聞いていたからです。
3万7,000円のうち、1万円札は1枚だけ。
4枚を5,000円札、7枚を1,000円札として、
どれも極力、新札にしてもらいます。
財布の中では、お札は必ず1万円札、
5,000円札、
1,000円札の順に並べ、お札の向きもすべて揃えておきます。
そうすることで「どのお札が何枚残っているか」という現在の所持金の状況が頭に入りやすくなります。
お金を使うときは、必ず少額のお札から。1,000円札が7枚あれば、
7,000円の買い物をするときも、1万円札や5,000円札は出さずにすべて1,000円札で出します。
■1万円札は最後の砦
こういうとき「1万円札が残ってしまうと、後で少額の買い物がしにくくなる。
今のうちに崩しておこう」と考えて、1万円札から先に使っていく人もいます。
これは「手軽にお金を使いたい」という心理の表れです。
私の場合はあえて不便にして、無駄なお金を使いにくくしているのです。
あくまでルールを守って、1,000円札がなくなってから5,000円札を使い、
4枚の5,000円札をすべて使ってから初めて、
最後の1万円札に手をつけます。
そうすることが、1枚だけの1万円札を最後まで崩さずに守ることにつながるのです。
私の考えでは、お札にはそれぞれの性格があって、
もっとも少額の1,000円札は流動性が高いフロー型の紙幣です。
逆に高額紙幣である1万円札は入りにくく出ていきにくい、ストック型の紙幣です。
5,000円札については、私は多くのお金持ちから、
「1万円札が使われないよう真ん中で支える存在」という話を聞いています。
1万円札は大将にあたり、5,000円札はそれを守る家臣という感覚です。
下ろしたお金を10日の間に徐々に使っていくと、
まず1,000円札がなくなり、
次に5,000円札が1枚また1枚と崩れていきます。
「お金がなくなっていく」という実感が生まれ、
自然に「最後の砦の1万円札を守らなければ」という気持ちになってきます。
5,000円札はそのための、
いわばブロック型のお札なのです。
5,000円札が早々になくなってしまうと、
「少しお金を使うペースが早すぎるんじゃないか」と感じ、
逆にお金を下ろす日になってもまだ1万円札が残っていると、
「大将を守りきった」という満足感、達成感が湧いてきます。
このようにお札の下ろし方や使い方に自分なりのルールをつくることは、
お金に意識を向けるためのよいきっかけです。
お金に好かれる人たちはみな、お金にしっかりと意識を向け、
自分なりの使い方のルールを必ず持っています。お札の性格づけのように、
自分でつくったルールをゲームのように楽しみながら、お金の使い方をコントロールすることで、
自然とお金に好かれ、お金がたまる行動パターンが身についてくるのです。
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税理士 亀田潤一郎
(かめだ・じゅんいちろう)
学生時代に父の会社が倒産。
その経験から「中小企業の経営者をお金の苦労から守りたい」と、
苦節10年を経て税理士に。
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』などの著書がある。
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(税理士 亀田潤一郎 構成=久保田正志)
http://news.goo.ne.jp/article/president/life/president_8230.htmlより
節約やお金の貯め方は、工夫次第。
1万円札を財布に入れておくと、使わない(その1万円をくずさない)というこおとから、
節約になるという人もいた。
昨日UPした家計簿についてのブログと併せて、考えてみてください。
2013年1月10日(木)16:20
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2012年6月18日号 掲載

今より収入が少なかった税理士駆け出しのころ、
私は自分が使うお金を10日に一度、3万7000円ずつ下ろしていました。
多くの人は手持ちのお金が足りなくなるとその都度、
適当な額をコンビニやATMで引き出しますが、
それでは自分がどれくらいのペースでお金を使っているのか、わからなくなってしまいます。
10日なら10日という決まった間隔で下ろす定額のお金は、いわばその期の予算。
家計簿を作って細々と記録しなくても、
10日間に使っていいお金の大枠を決め、
その中でやりくりするというスタイルが身につきます。
なぜ中途半端な額なのかというと、私は成功している人たちから、
「5万、10万といったマルが揃う金額を下ろす人は、
お金を失いやすい」と聞いていたからです。
3万7,000円のうち、1万円札は1枚だけ。
4枚を5,000円札、7枚を1,000円札として、
どれも極力、新札にしてもらいます。
財布の中では、お札は必ず1万円札、
5,000円札、
1,000円札の順に並べ、お札の向きもすべて揃えておきます。
そうすることで「どのお札が何枚残っているか」という現在の所持金の状況が頭に入りやすくなります。
お金を使うときは、必ず少額のお札から。1,000円札が7枚あれば、
7,000円の買い物をするときも、1万円札や5,000円札は出さずにすべて1,000円札で出します。
■1万円札は最後の砦
こういうとき「1万円札が残ってしまうと、後で少額の買い物がしにくくなる。
今のうちに崩しておこう」と考えて、1万円札から先に使っていく人もいます。
これは「手軽にお金を使いたい」という心理の表れです。
私の場合はあえて不便にして、無駄なお金を使いにくくしているのです。
あくまでルールを守って、1,000円札がなくなってから5,000円札を使い、
4枚の5,000円札をすべて使ってから初めて、
最後の1万円札に手をつけます。
そうすることが、1枚だけの1万円札を最後まで崩さずに守ることにつながるのです。
私の考えでは、お札にはそれぞれの性格があって、
もっとも少額の1,000円札は流動性が高いフロー型の紙幣です。
逆に高額紙幣である1万円札は入りにくく出ていきにくい、ストック型の紙幣です。
5,000円札については、私は多くのお金持ちから、
「1万円札が使われないよう真ん中で支える存在」という話を聞いています。
1万円札は大将にあたり、5,000円札はそれを守る家臣という感覚です。
下ろしたお金を10日の間に徐々に使っていくと、
まず1,000円札がなくなり、
次に5,000円札が1枚また1枚と崩れていきます。
「お金がなくなっていく」という実感が生まれ、
自然に「最後の砦の1万円札を守らなければ」という気持ちになってきます。
5,000円札はそのための、
いわばブロック型のお札なのです。
5,000円札が早々になくなってしまうと、
「少しお金を使うペースが早すぎるんじゃないか」と感じ、
逆にお金を下ろす日になってもまだ1万円札が残っていると、
「大将を守りきった」という満足感、達成感が湧いてきます。
このようにお札の下ろし方や使い方に自分なりのルールをつくることは、
お金に意識を向けるためのよいきっかけです。
お金に好かれる人たちはみな、お金にしっかりと意識を向け、
自分なりの使い方のルールを必ず持っています。お札の性格づけのように、
自分でつくったルールをゲームのように楽しみながら、お金の使い方をコントロールすることで、
自然とお金に好かれ、お金がたまる行動パターンが身についてくるのです。
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税理士 亀田潤一郎
(かめだ・じゅんいちろう)
学生時代に父の会社が倒産。
その経験から「中小企業の経営者をお金の苦労から守りたい」と、
苦節10年を経て税理士に。
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』などの著書がある。
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(税理士 亀田潤一郎 構成=久保田正志)
http://news.goo.ne.jp/article/president/life/president_8230.htmlより
節約やお金の貯め方は、工夫次第。
1万円札を財布に入れておくと、使わない(その1万円をくずさない)というこおとから、
節約になるという人もいた。
昨日UPした家計簿についてのブログと併せて、考えてみてください。