松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆熟議の市長選挙㉙安心して公のことを議論できるまちに(三浦半島)

2017-08-02 | 1.研究活動

 とてもいい投稿をいただいた。私の「新城市民の関心も高まっていくのだろう」という意見に対して、多くの市民は「公の場で自らの意見を表明する」ことを危険だと知っているから、市民を大きく巻き込んだかたちでの「熟議の選挙」とはならないのではないかというご意見である。

 たしかに、新城だけでなく、どこでも、良識のある人は黙り込み、ブログやフェイスブックには程度の低い書き込みが溢れている。これは単にモラルや社会的訓練の乏しさではなく、これを発する人の、そもそもの自立的人格形成の不十分、あるいは経済的不安定さからくるものであって、その分、根は深く、乗り越えるのは容易ではないかもしれない。

 しかし、ここに切り込むのが政治の役割である。その政治が、同じ流れにのったら、もうおしまいである。熟議の市長選挙は、その流れを変える試みである。ホームランにはならないかもしれないが、小さなヒットになって、少しずつ、市民を変えていく、そんなきっかけになればと期待している。

 立候補予定者の3人は、公開政策討論会をきっかけに、まちや社会を変える流れをつくる責任があると考えている。市長になることではなく、もう少し先の私たちの未来を見据えて、あと3か月、奮闘してほしいと思う。この投稿をヒントに考えれば、どうすれば「安心して公の問題を議論できるまち」になるか、それを提案し、実践してほしいと思う。誰が市長になっても直面し、新城市が抱える重要課題のひとつなのだから。

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 選挙に関する市民の関心 (失望の新城市民)2017-08-02 14:03:25初めてコメントをさせていただきます。

 松下先生は「公開政策討論会が具体的に目に見えるようになったら、新城市民の関心も高まっていくのだろう」と仰られていますが、実際には最後まで市民の関心は高まらないまま投票日を迎えることになると、私は考えています。おそらく新聞等には何度か取り上げられてある程度の「認知」はされるでしょうが、市民を大きく巻き込んだかたちでの「熟議の選挙」とはならないでしょう。

 私の周囲の「良識」ある人は、ブログやFBはもちろん、他人の目がある所では絶対に市政や選挙についての話題には触れません。うっかり面倒な人に関わってしまえばすぐに「あいつは○○派だ」とレッテルを貼られてやっかいなトラブルに巻き込まれることを知っているからです。今も日々書き込まれる、目を覆いたくなるような誹謗中傷の書き込みを先生もご覧になったことがあるのではないでしょうか?穂積市長や白井さん、山本さんのFBの投稿に対する「いいね」の押される数が極端に少ないことも、それをあらわしています。多くの市民が「公の場で自らの意見を表明する」ことを危険だと知っているからです。

 前回の市長選挙から住民投票、市長リコールまでの流れの中で繰り広げられた醜い誹謗中傷、程度の低いネガティブキャンペーンの応酬に失望した人たちが大勢います。私自身、かつては仲間内で市政や国政について喧々諤々に語った時期もありましたが、最近ではそんな機会もめっきり無くなりました。またどうしても話をしなくてはならない場合も慎重に相手を選び、周囲の目を憚るようにしてひっそりと語るしかありません。今回の選挙に対しても、正直「こんな面倒は、さっさと終わってほしい」としか思っていません。熟議とは程遠い世界です。

 確かに、今回の公開政策討論会についてはたいへん画期的な取り組みだと思いますので、先生の言われる「全国の地方自治関係者」の注目を集めることはあるかもしれません。しかし、今の新城市民には市政について議論し合うという土壌が足りなさ過ぎます。

 熟議の選挙に期待しながらも、現状に失望している市民の一人として意見を書かせていただきました。
 長文のコメントで大変失礼いたしました。
 また、上記の事情により匿名でのコメントとなりますことをご容赦ください。

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