新鮮な問題提起をしている公開政策討論会であるが、新城市民の関心は、どうなのだろう。
新城の知り合いが、時々連絡をくれるが、そんなに数は多くなく、この前お会いした市役所の人も、公開政策討論会の開催が動いていることを知らないようだった。
ブログを見ると、このテーマで、意見を出しているのは、千秋在住(http://kemanomake.dosugoi.net/)というブログがほとんど唯一。内容的には、私とは意見は違うが、そういう見方もあるのか、ともかくいろいろな角度から、議論することは、いいことだと思う。しかし、そのほか、いつもは新城市政に批判的なブログも、この公開政策討論会については、音沙汰なしの構えとなっている。
なぜなのだろうか。一つは、新城市民の全体としては、今回の公開政策討論会の認知度が、まだまだ低いのだと思う(新聞に一度出た程度だから)。むしろ、新城市民よりも、私のブログを読む全国の地方自治関係者のほうが、詳しいのかもしれない。また公開政策討論会については、候補者によって温度差が随分とあるから、利害関係が絡んで、発言しにくいのかもしれない。
もう少し事態が進み、公開政策討論会が具体的に目に見えるようになったら、新城市民の関心も高まっていくのだろう。発言も自由にできるようになるだろう。熟議の市長選挙という取り組みは、全国にも例がない本格的な取り組みなので、これでまた新城市の評価が高まり、新城市民が自信を持つ要素になると思う。大きく育つように、引き続き関係者の奮闘を期待したい。
松下先生は「公開政策討論会が具体的に目に見えるようになったら、新城市民の関心も高まっていくのだろう」と仰られていますが、実際には最後まで市民の関心は高まらないまま投票日を迎えることになると、私は考えています。おそらく新聞等には何度か取り上げられてある程度の「認知」はされるでしょうが、市民を大きく巻き込んだかたちでの「熟議の選挙」とはならないでしょう。
私の周囲の「良識」ある人は、ブログやFBはもちろん、他人の目がある所では絶対に市政や選挙についての話題には触れません。うっかり面倒な人に関わってしまえばすぐに「あいつは○○派だ」とレッテルを貼られてやっかいなトラブルに巻き込まれることを知っているからです。今も日々書き込まれる、目を覆いたくなるような誹謗中傷の書き込みを先生もご覧になったことがあるのではないでしょうか?穂積市長や白井さん、山本さんのFBの投稿に対する「いいね」の押される数が極端に少ないことも、それをあらわしています。多くの市民が「公の場で自らの意見を表明する」ことを危険だと知っているからです。
前回の市長選挙から住民投票、市長リコールまでの流れの中で繰り広げられた醜い誹謗中傷、程度の低いネガティブキャンペーンの応酬に失望した人たちが大勢います。私自身、かつては仲間内で市政や国政について喧々諤々に語った時期もありましたが、最近ではそんな機会もめっきり無くなりました。またどうしても話をしなくてはならない場合も慎重に相手を選び、周囲の目を憚るようにしてひっそりと語るしかありません。今回の選挙に対しても、正直「こんな面倒は、さっさと終わってほしい」としか思っていません。熟議とは程遠い世界です。
確かに、今回の公開政策討論会についてはたいへん画期的な取り組みだと思いますので、先生の言われる「全国の地方自治関係者」の注目を集めることはあるかもしれません。しかし、今の新城市民には市政について議論し合うという土壌が足りなさ過ぎます。
熟議の選挙に期待しながらも、現状に失望している市民の一人として意見を書かせていただきました。
長文のコメントで大変失礼いたしました。
また、上記の事情により匿名でのコメントとなりますことをご容赦ください。