松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★実務に役立つ政策法務(所沢市)

2022-10-30 | 2.講演会・研修会
 今年も所沢市の政策法務研修へ参加した。

 最近は、すっかり政策法務研修の内容が変わった。アンケートで、受講者の「ここがわからない」を聞いたので、そこを中心に研修をすることにした。
 
 受講者の3大分からないは、(1)そもそも条例とは何か、その意義、(2)条例づくりの全体像が分からない、(3)法律違反にならないか心配である。

 (1)については、私の立場は、条例の意義は、納得性である。さまざまな事例を出して、このあたりは、私の体験談が、生きてくる部分で、総務の特命担当、騒音規制指導など、ああ言えばこう言うで、説明をする。

 (2)全体像は、新たな始めた取り組みで、人口動態をベースに、政策課題を見つめて、そのための条例づくりをするという内容である。所沢の場合は、18歳の転入超過、25歳の転出超過、子育て世代の転出超過なので、各グループの問題意識をベースに条例づくりのワークとなる。

 主な論点は、題名、第1条の目的、第2条の定義(例えば若者とは)、第4条以下の関係者の抽出と順番、第8条以下は、主要な政策である。参加者がどんな問題意識を持つのか、出たとこ勝負なので、事前にはわからないが、そうした実戦は、私は得意なので、面白くやっている。

 (3)法律の範囲内は、徳島市公安条例判決である。ここは、私の最も得意とする部分である。ここで、法令解釈として、文理解釈と論理解釈をやるが、「いやよ」を例に説明する。「いやよ」は言葉で見ればノーであるが、状況によっては、「いやよ」はイエスの時もある。これが徳島市公安条例判決の実質判断説であるという説明である。この事例は、東北地方では、みな納得で受けるが、都会では、しらっとする恐れがある。所沢では、上手く乗ってくれた。

 三浦半島から所沢への約2時間かかる。横浜・京都と同じである。乗りなれない西武線は、どこで乗り換えるのかよく分からない。ネットを見ながら行くが、以前は、大変だった。遠いので早めについて、駅のパン屋さんで、朝食をとるというのが、いつものパターンになった。ともかく、楽しい2日間であった。来年もがんばるぞ。
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