松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆新聞にコメントが載る(三浦半島)

2019-03-16 | 1.研究活動
 読売新聞に私のコメントが載った。

 新聞に私のコメントが載るということは、そうあることではない。1年に1回あるかないかである。今回は、相模原市長選挙に絡んで、米軍返還地に関するコメントである。

 きっかけは、市民から頼まれて書いた雑誌の記事があって、それを記者さんが読んだらしい。とてもよくて、ぜひ話を聞きたいとおだてられて、2時間、話をした。

 この返還とまちづくりにまつわる論点は、たくさんあるが、特に難しいのは、国との交渉である。国有地なので、今度は、国から買いとらなければいけない。かつてならば、忖度もあったが、今はもうありえない。真正面からの交渉であるが、できるだけ安く買うための仕掛けが必要で、これは市長の力量が問われることになる。

 国が、今回は、時価ではなく、値引きするのが正しいという論理を組み立て、それをもって国と交渉することになるが、そんな話を含めて、2時間ばかり話をした。なるほどということになったが、結局、新聞記事になるのは、当たり障りのないコメントとなった。私の話は、立体的に過ぎて、紙には書ききれないのだろう。

 ありきたりのコメントで思い出すのは、関西にいたとき、テレビのコメンテーターをたのまれたときのことである。このときは、考えたすえに、お断りした。どうせすぐクビになると思ったからである。

 例えば、ピエール瀧の問題では、みんなでピエールをたたくコメントをするのが、お約束であるが、私なら、「せっかくの才能があるのだから、更生し、復活する道筋をみんなで考えてあげるべきではないか」といって、その場をシラケさせることになるからである。あとでディレクターに呼ばれて、「いいコメントでしたね。また機会があったらお願いします」と言われ、二度と声がかからないパターンが想定される。

 テレビのワイドショーを見ていて、あまりに陳腐コメントを聞くと、「そうじゃないだろう」と思わずつぶやくと、連れ合いが、「子どもね。そういうお約束で、やっているのだから」とたしなめられるので、「そういう市民の態度が市民力を弱めてる」と反論したくなるが、それを言うと、「家に仕事を持ち込まないで」と、訳の分からない反論をされるのが分かっているので、言葉を飲み込むことになってしまう。

 いろいろあるが、ともかく新聞に載ることは、そうあることではないので、機会をつくってくれたことに感謝したいと思う。
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