松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆区長の名刺(相模大野)

2013-07-02 | 1.研究活動
 今回も闊達な区民会議となった。

 この9月22日に、区民会議で、プラーヌンクスツレェ(PZ)をやることになった。今回の特徴は、区民会議のテーマである「若者のまちづくり参加」を、当の若者に議論してもらうと、住民基本台帳からの抽出は、16歳から39歳と年齢とした。こうしたPZは、おそらく全国でも初めてだろうが、これがうまくいけば、さらにいろいろな試みができることになる。

 ドイツでは、PZは有償とされる。休業補償的な意味からであるが、日本でも,PZというとそのまま直輸入して、有償の場合が多いが、区民会議では前回は無償とした。休業補償という意味は分からなくはないが、日本ではボランティアは、一般に無償であるし、審議会のような会議ならば報酬も出せるが、アンケート程度の意見交換で報酬を出すというのは無理があるからである。

 ただ、今回は、PZの検討成果を以降の区民会議の検討に直接に活かすことができるので、一定のお金を出すことも可能である。多少のインセンティブにもなることから、そのあたりも検討してみたが、まだまだハードルが高そうだ。
 ただ、お金を出す場合でも、現金を出すのでは、波及効果が少ないので、たとえば、地域商店街でも使える商品券のようなものを出したらどうかと提案した。地域にお金が回るシステムであるが、今回、実施するのは時間的には難しいとしても、次の機会に活かせたらよいと思う。

 そんな議論のなかからSさんが出したのが、区長の名刺を配ったらどうかという提案である。ちなみにSさんは、大きな会社の社長さんの経験者である。社会的にもいろいろとあった会社なので、ずいぶんとご苦労されたのだと思う。閑話休題。ともかく提案は、参加者お一人おひとりに区長さんがあいさつして回り、名刺を配り、握手をするというものである。たしかに、若い人が、区長さんとお会いして握手するなどと言う機会は、そうあるものではない。区長さんと握手したとなれば思い出になるし、家でも大いに話題にもなるだろう。そこから、区役所や地域への関心につながっていくきっかけとなる。さすが、わが区民会議である。

 区民会議では、区民会議のフェイスブックもつくることにした。若い人向けということもあるが、顔の見える関係が、これからの自治では大事だと考えたからである。それぞれの地域から、情報を発信すれば、魅力が伝わり、区民会議そのものの前向きさ、闊達さも伝わるのではないか。

 南区の区民会議の事務局である区役所も、こうした自由闊達な議論を大いに後押しするが、今回は、やや守りに入っているような感じがした。がんばれ区役所。

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