『外国人消防団員の理論と政策』をなぜ書いたか。なぜ、外国人消防団員なのか。あらためて、確認しておこう。
なぜ、外国人の消防団員なのか。これは簡単な話である。目の前で、火事で家が燃えている。助けてほしいと思う住民がいる。それを助けるのは、日本人も外国人もないだろう。同じ、町に住む人同士、助け合うのは当たり前である。
それをこれまでの議論では、国籍で分けていた。大事なのは、火を消せる能力があるかどうかの資格なのに、それを国籍で決めることがそもそもおかしいということである。火を消せる能力があれば、消防団員になれるし、その能力がなければ、消防団員になれないだけである。
日本にいる外国人は、今は3%以下であるが、10%くらいにはなるらしい。そうしなければ日本のさまざまなサービスが維持できないということだろう。実際、10%になると思う。これは政府を支えている自民党の強力支持者たちの強いニーズだからである。そうしなければ、人手不足で仕事が回らないというのが、大企業から中小零細企業までのニーズだからである。だから、外国人10%は、着実に達成される。
10%は、大きなインパクトである。日本社会に大きな影響を与えるのは間違いない。それをいままでのように、適当に、言葉でごまかして、うやむやにしていると、いざというとき、ヨーロッパのようになる。だから、うまく包摂していく必要があるというのがヨーロッパからの学びである。それには、今のうちからのソフトランディングを試みていく必要がある。外国人消防団員は、その良い試金石だからである。
やや大げさに言えば、消防団のように、意義も役割も明確なものに、外国人をうまく包摂できなければ、日本の行く末は、とても厳しいというのが、いわばこの本を書いた動機である。
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