
新城市の市民まちづくり集会に顔を出した。
市民まちづくり集会は、自治基本条例15条に規定するもので、市民、行政、議員が一堂に会して、地域の課題を考える仕組みである。ここでは、何かを決定するものではなく、情報共有、相互理解が主たる目的である。今回は、第2回目の会議となった。
今回のテーマは、新城市が始めている若者政策である。移行期が長期化、多様化している今日、若者は、人格形成、経済的・職業的自立、さらには社会的自立といった面で、難しい場面に直面することが多くなった。要するに、かつては、困難を抱えているのは、一部の若者だけであったが、今日では、多くの若者が、厳しい現実に直面しているということである。その現実をきちんと踏まえて、自治体として、若者を正面から政策対象としてとらえて、政策を打っていこうというのが新城市の試みである。
このやや地味なテーマで、今回は、130名くらいの市民が参加した。他自治体からの視察も来ていた。特筆すべきは、新城市の議員さんたちの参加で、全議員18名のうち15名が参加していた。来年からは、企画段階から、議員さんが参加する予定という。議員も地域の共同経営者であるが、それが着実に、具体化されているということだろう。
市民まちづくり集会は、始まったばかりで、乗り越えるべき課題もいくつもあるのだろう。たとえば、今日の集会でも、顔見知りや知り合いがたくさんいて、それはそれで懐かしく、かつ事情も知っている人たちなので、頼もしくもあるが、反面、新しい人も、どんどん入ってくることにも注力すべきだろう。今回は、高校生など、若い人を掘り起こす努力がよく見えたが、新しい人が、どんどん入ってくるシステムも、あらたに開発すべきである。そのあたりの知恵を大いに期待したい。
さて、この日は、早く着いたので、新城駅そばのコーヒー店にコーヒーを飲みに入った。うっかりしていたが、新城はモーニング圏内である。つまり、コーヒーを頼むと、パンやサラダがついてくる。私は、モーニング圏内で、コーヒーを飲みに入ると、いつもお店の人に、「コーヒーだけでいいです」というが、しばらくぶりなので、つい忘れてしまった。あっと思ったが、後の祭りで、ご覧のようなモーニング付になってしまった。
早く着いたので、市役所のFさんが、市内を案内してくれた。新城に行くと、Fさんは、いつも気を使ってくれるが、今回は、八名地区のコスモス畑を案内してくれた。この地域の休耕畑を利用したもので、最初は、小さなコスモス畑であったそうであるが、どんどん広がっているらしい。農産物の売店も出ていたので、栗や八名丸というサトイモなどを買い込んだ。
現在建設中の道の駅も見学させてもらったが、木造の建物で、魅力的である。曲折や立ち止まりもあるが、さまざまなことが着実に進んでいるようだ。来年あたりは、学生たちを連れて、合宿にこよう。