
自治基本条例をつくった戸田市。ゆっくりだけれど着実に自治は進んでいる。
自治基本条例は、自治の文化をつくる条例である。私たちのまちを次代にバトンタッチしていくためには、自らがまちを愛し、市民、行政、議会のそれぞれが自分の得意分野、責任分野をきちんと確認して、実践し、自治を担っていくしか他に方法はない。その自治を進めるよりどころとなるのが、自治基本条例である。
その実践を戸田市では、戸田市方式という独自の方法を編み出し、行っている。それについては、何度も書いたので、ここでは繰り返さないが、市民にとって、有用な自治基本条例とは何かを、自分たちの目で、体で感じて作り上げてきた。
その試みを共有するのが、研修の実施である。この点についても、戸田市では、節目節目に、職員研修を繰り返し繰り返し行っている。毎回、満員御礼の職員が参加し、熱心に話を聞く。
何度か、研修に立ち会って気がつくのは、職員の間で自治基本条例の意義や内容が知られ、また職員同士でワークショップをやって見ると、協働の実践が、あちこちで行われていることが気がつくことである。ゆっくりだけれども、着実に、自治が実践されているということだろう。
次は、こうした体験を成功例も失敗例も含めて、みんなで共有する機会をつくることである。協働を体験した職員に講師になってもらって、みんなで考えるのである。講師の立場になると改めて、自治や協働を考えることになるが、それも自治を進めるよい機会になる。
私も何度も戸田市に行くので、顔見知りも増えた。今度は、11月9日の自治基本条例フォーラムには、1年生6人で行くことになった。自治基本条例もワークショップも学生たちは初体験であろうが、お互い、きっとよい刺激になるだろう。いつもの戸田公園駅の日高屋で、大盤振る舞いをして、それから大挙、押しかけることにしよう。