
盛岡市で、岩手県及び県下の福祉部門の中堅職員と地域福祉と協働を考えた。
協働の最も典型例は、福祉の分野で現れる。かつての公私二分論的な発想によれば、福祉を担うのは、政府の役割とされたが、今日では、家庭や地域、さらには企業と言った民が担う福祉にも重点が置かれるようになってきた。その背景として、福祉ニーズの多様化、高度化等の進展で、とても税金ではやれなくなったという事情も大きいが、もともと福祉は、民による活動を出発点としたというという点も大きいのだろう。協働を民による公共活動をきちんと認め、それを後押しすることと考えると、福祉分野こそが、協働にふさわしいということになる。
とはいっても、福祉を専門としない私が、福祉職の人を対象に、話をしてよいものか躊躇したが、いわば協働のマインドのような汎用性のある話でよいということなので、今回、引き受けることにした。
もう一つ、今回のお話は、岩手県立大学の櫻幸恵先生からの依頼であったという点も、盛岡に出かけた大きな理由である。ここでは、詳細には書くことができないが、私は岩手県立大学には、大きな借りがあるので(弱みがあるので)、その借りを返す意味でも、今回、お引き受けしたという事情もある。結果として、私ののんきな話は、むしろ借りを増やした結果になったのではないかと危惧するところであるが、受講生が楽しそうだったということで、ご容赦願いたい。
さて、盛岡の地元フードといえば、冷麺とじゃじゅ麺である。今回はじゃじゃ麺を食べた。盛岡には、何度も来ているが、実は、じゃじゃ麺を食べたのは初めてである。これまでは連れ合いと一緒に来たので、こうした炭水化物満載のB級グルメは避けていたのだと思う。そんな私は、いかにも初心者に見えたのだろう。店に入ると、お店の人が食べたかを教えてくれた(とはいっても味噌を混ぜ合わせるだけなので難しくはない)。
じゃじゃ麺は、知っていたが、今回、初めて知ったのが、食べ終わった後の、ちーたんたんである。じゃじゃ麺を2口、3口残して、そこに卵を溶き、スープを入れるのである。これがちーたんたんである。並べられた調味料を適当にブレンドしながら食べるが、これがおいしかった。要するに、2度楽しめということであるが、グリコのおまけよりも、こっちのほうが、ずっとうれしい。
盛岡では、事務担当のFさんはじめ、みなさんに気を使ってもらった。感謝申し上げたい。