松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★条例・政策立案の考え方(千葉県)

2011-11-18 | 2.講演会・研修会
 千葉県の職員を対象に、条例・政策立案の考え方を紹介した。昨年と同じように、今年も12名と少数の参加者だった。
 この講座は、昨年、ピンチヒッターで出講したのが縁であるが、そんなこともあって、この年は、参加者が少なかった。そこで、ゼミのような運営を行ったところ、その方式が良いということになって、今年は、当初から少数参加でやることになった。
 内容的には、条例づくりの基本から応用までを話をし、それを神奈川県の受動喫煙防止条例で確認するという流れである。これは一貫していてなかなかよい。参加者は、県の人たちなので、呑み込みが早く、テキパキと進んだ。それにもかかわらず、全体に時間が押してしまったが、それは私の話が長かったためで、研修の導入で、5分の話をするつもりが、50分も話してしまうということが再三だったからである。大いに反省したが、これも政策の勉強であると考えて、納得することにした(それでも、環境事業局までで終わってしまった)。
 私の話は、テキストとはだいぶ違っている。たとえば、県条例と市条例の関係という論点では、通常は、県条例が優位かどうかを論じるが、私の立場は、すでに市条例が先行して存在すれば、県の立場としては、市条例を優位と位置付けて、市のどんどん仕事をしてもらうように、仕向けていくというのが、役所の仕事のやり方であるといった話が中心になる。これだけ読んでも分かりにくいと思うが、研究室と実務は違うのであって、実務で仕事を進めるには、どうしたらよいのかという視点から、政策を考えることが重要であるからである。
 参加者も和気あいあいで、またゼミ生のような参加者もいて、愉快な2日間だった。
 余談になるが、朝が早いので、前泊することになって、前日の夜中の12時近くにホテルに行った。すると、予約されていないとのこと。聞いてみると、研修の担当者が、一日間違えて予約してしまったらしい。空室がないかと聞いたら、11月は見本市等があって、どこのホテルも満杯とのこと。もう電車も終わる時間である。ここままだと、ファミレスでオールかと覚悟したが、ひとつ障碍者用の広い部屋があるということで、その部屋でお願いすることにした。障碍者仕様の部屋は初めてで、設備等も健常者用の部屋とは随分と違い、勉強になった。
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